10.3. メトリクスの公開
OpenTelemetry Collector は、処理したデータボリュームに関するメトリクスを公開します。同様のメトリクスがメトリクスおよびログシグナル用にされていますが、以下はスパン用のメトリクスです。
otelcol_receiver_accepted_spans
- パイプラインに正常にプッシュされたスパンの数。
otelcol_receiver_refused_spans
- パイプラインにプッシュできなかったスパンの数。
otelcol_exporter_sent_spans
- 宛先に正常に送信されたスパンの数。
otelcol_exporter_enqueue_failed_spans
- 送信キューに追加できなかったスパンの数。
Operator は、メトリクスエンドポイントのスクレイプに使用できる <cr_name>-collector-monitoring
テレメトリーサービスを作成します。
手順
OpenTelemetryCollector
カスタムリソース (CR) に次の行を追加して、テレメトリーサービスを有効にします。# ... config: service: telemetry: metrics: address: ":8888" 1 # ...
- 1
- 内部 Collector のメトリクスが公開されるアドレス。デフォルトは
:8888
です。
ポート転送 Collector Pod を使用する次のコマンドを実行して、メトリクスを取得します。
$ oc port-forward <collector_pod>
OpenTelemetryCollector
CR で、enableMetrics
フィールドをtrue
に設定して内部メトリクスをスクレイピングします。apiVersion: opentelemetry.io/v1beta1 kind: OpenTelemetryCollector spec: # ... mode: deployment observability: metrics: enableMetrics: true # ...
OpenTelemetry Collector のデプロイメントモードに応じて、
PodMonitors
またはServiceMonitors
を使用して内部メトリクスがスクレイピングされます。注記または、
enableMetrics
フィールドをtrue
に設定しない場合は、http://localhost:8888/metrics
でメトリクスエンドポイントにアクセスできます。Web コンソールの Observe ページで、User Workload Monitoring を有効にして、スクレイピングされたメトリクスを視覚化します。
注記すべてのプロセッサーが必要なメトリクスを公開するわけではありません。
Web コンソールで、Observe
Dashboards に移動し、ドロップダウンリストから OpenTelemetry Collector ダッシュボードを選択して表示します。 ヒントスパンやメトリクスなどの視覚化されたデータは、Collector インスタンス、namespace、またはプロセッサー、レシーバー、エクスポーターなどの OpenTelemetry コンポーネント別にフィルタリングできます。