3.4. CA バンドルの更新
認証局 (CA) を更新すると、クラスターのノードが再起動されます。
3.4.1. CA バンドル証明書について
プロキシー証明書により、ユーザーは egress 接続の実行時にプラットフォームコンポーネントによって使用される 1 つ以上のカスタム認証局 (CA) を指定できます。
プロキシーオブジェクトの trustedCA
フィールドは、ユーザーによって提供される信頼される認証局 (CA) バンドルを含む設定マップの参照です。このバンドルは Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージされ、egress HTTPS 呼び出しを行うプラットフォームコンポーネントの信頼ストアに挿入されます。たとえば、image-registry-operator
は外部イメージレジストリーを呼び出してイメージをダウンロードします。trustedCA
が指定されていない場合、RHCOS 信頼バンドルのみがプロキシーされる HTTPS 接続に使用されます。独自の証明書インフラストラクチャーを使用する場合は、カスタム CA 証明書を RHCOS 信頼バンドルに指定します。
trustedCA
フィールドは、プロキシーバリデーターによってのみ使用される必要があります。バリデーターは、必要なキー ca-bundle.crt
から証明書バンドルを読み取り、これを openshift-config-managed
namespace の trusted-ca-bundle
という名前の設定マップにコピーします。trustedCA
によって参照される設定マップの namespace は openshift-config
です。
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: user-ca-bundle namespace: openshift-config data: ca-bundle.crt: | -----BEGIN CERTIFICATE----- Custom CA certificate bundle. -----END CERTIFICATE-----
3.4.2. CA バンドル証明書の置き換え
手順
ワイルドカード証明書の署名に使用されるルート CA 証明書が含まれる設定マップを作成します。
$ oc create configmap custom-ca \ --from-file=ca-bundle.crt=</path/to/example-ca.crt> \1 -n openshift-config
- 1
</path/to/example-ca.crt>
は、ローカルファイルシステム上の CA 証明書バンドルへのパスです。
新たに作成された設定マップでクラスター全体のプロキシー設定を更新します。
$ oc patch proxy/cluster \ --type=merge \ --patch='{"spec":{"trustedCA":{"name":"custom-ca"}}}'