2.2. Windows Machine Config Operator の過去のリリースのリリースノート
次のリリースノートは、Windows Machine Config Operator (WMCO) の以前のバージョンに関するものです。
最新バージョンは、Red Hat OpenShift support for Windows Containers リリースノート を参照してください。
2.2.1. Red Hat Windows Machine Config Operator 10.18.0 のリリースノート
WMCO のこのリリースは、OpenShift Container Platform クラスターで Windows コンピュートノードを実行するための新機能とバグ修正を提供します。WMCO 8.0.1 のコンポーネントは RHBA-2023:3738 でリリースされました。
2.2.1.1. バグ修正
- 以前は、ネットワーク設定スクリプトのロジックが間違っていたため、WICD は CNI 設定ファイル内の改行を誤って変更として読み取り、ファイルが変更されたものとして識別していました。これにより、CNI 設定が不必要に再ロードされ、コンテナーの再起動や短時間のネットワーク停止が発生する可能性がありました。今回の修正により、WICD は、CNI 設定が実際に変更された場合にのみ CNI 設定をリロードするようになりました。(OCPBUGS-49864)
- 以前は、Windows マシンセットノードと BYOH インスタンスが同期されないため、更新中にマシンセットノードと BYOH インスタンスが同時に更新される可能性がありました。これは、実行中のワークロードに影響を与える場合があります。今回の修正でロックメカニズムが導入され、マシンセットノードと BYOH インスタンスは個別に更新されるようになりました。(OCPBUGS-49864)
2.2.2. Red Hat Windows Machine Config Operator 10.18.0 のリリースノート
WMCO のこのリリースは、OpenShift Container Platform クラスターで Windows コンピュートノードを実行するための新機能とバグ修正を提供します。WMCO 8.0.1 のコンポーネントは RHBA-2023:3738 でリリースされました。
2.2.2.1. バグ修正
- 以前は、WMCO は Windows 仮想マシンの再起動完了まで適切に待機しませんでした。そのため、WMCO が再起動中のノードとの対話を試行することで、WMCO がエラーをログに記録してノード設定を再起動するというタイミングの問題が発生することがありました。現在、WMCO はインスタンスが完全に再起動するまで待機します。(OCPBUGS-49864)
- 以前は、emptyDir ボリュームが接続されているノードをドレインするために必要な DeleteEmptyDirData: true フィールドが WMCO の設定にありませんでした。そのため、emptyDir ボリュームがあるノードを持つお客様のログに、エラー cannot delete Pods with local storage が表示されていました。今回の修正により、WMCO のノードドレインヘルパー構造体に DeleteEmptyDirData: true フィールドが追加されました。その結果、お客様は emptyDir ボリュームが接続されたノードをドレインできるようになりました。(OCPBUGS-49864)
2.2.3. Red Hat Windows Machine Config Operator 8.0.1 のリリースノート
WMCO のこのリリースは、OpenShift Container Platform クラスターで Windows コンピュートノードを実行するための新機能とバグ修正を提供します。WMCO 8.0.1 のコンポーネントは RHBA-2023:3738 でリリースされました。
2.2.3.1. 新機能および改善点
2.2.3.1.1. Windows Server 2022 のサポート
このリリースでは、Windows Server 2022 が Amazon Web Services (AWS) をサポートするようになりました。
2.2.3.2. バグ修正
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以前のリリースでは、Azure コンテナーサービスがインストールされていない Azure Windows Server 2019 プラットフォームでは、WMCO は Windows インスタンスのデプロイに失敗し、Install-WindowsFeature : Win32 internal error "Access is denied" 0x5 occurred while reading the console output buffer エラーメッセージを表示していました。この障害は、Microsoft
Install-WindowsFeature
コマンドレットで表示される進捗バーが SSH 接続経由で送信できないために発生しました。今回の修正により、進捗バーが非表示になりました。これにより、Windows インスタンスをノードとしてデプロイできます。(OCPBUGS-14181)
2.2.4. Red Hat Windows Machine Config Operator 8.0.0 のリリースノート
WMCO のこのリリースは、OpenShift Container Platform クラスターで Windows コンピュートノードを実行するための新機能とバグ修正を提供します。WMCO 8.0.0 のコンポーネントは RHBA-2023:3738 でリリースされました。
既知の問題 により、WMCO 8.0.0 をダウンロードして使用することはできません。この問題は、リリースが予定されている WMCO 8.0.1 で対処されます。クラスターを OpenShift Container Platform 4.12 から OpenShift Container Platform 4.13 にアップグレードする場合、引き続き WMCO 7.0.x を使用できます。ただし、このセクションで説明されているとおり、新しい WMCO 8.0.0 機能は使用できません。
2.2.4.1. 新機能および改善点
2.2.4.1.1. Pod os
パラメーターのサポート
ワークロード Pod で spec.os.name.windows
パラメーターを使用して、検証のために Pod オペレーティングシステムを正式に識別し、Windows 固有の Pod セキュリティーコンテキスト制約 (SCC) を強制できるようになりました。このパラメーターをワークロード Pod に設定することが推奨されています。
詳細は、Windows コンテナーワークロードのデプロイメント例 を参照してください。
2.2.4.1.2. must-gather への WICD ログの追加
must-gather
ツールが、Windows Instance Config Daemon (WICD) によって生成されたサービスログを Windows ノードから収集するようになりました。
2.2.4.2. バグ修正
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以前のリリースでは、Windows Defender ウイルス対策サービスが実行されているかどうかを判断するテストで、状態に関係なく、名前が
Windows Defender
で始まるプロセスが誤ってチェックされていました。これにより、Windows Defender
がインストールされていないインスタンスで WMCO が containerd のファイアウォール除外を作成すると、エラーが発生していました。今回の修正により、Windows Defender ウイルス対策サービスに関連付けられた特定の実行中のプロセスの存在がチェックされるようになりました。その結果、Windows Defender がインストールされているかどうかに関係なく、WMCO は Windows インスタンスをノードとして適切に設定できます。(OCPBUGS-1513) - 以前のリリースでは、ツリー内ストレージは VMware vSphere 上の Windows ノードでは機能していませんでした。今回の修正により、Windows コンテナーの Red Hat OpenShift サポートは、すべてのクラウドプロバイダーのツリー内ストレージを適切にサポートするようになりました。(WINC-1014)