第1章 {ai-full} を使用したオンプレミスクラスターのインストール
Assisted Installer を使用して、OpenShift Container Platform をオンプレミスのハードウェアまたはオンプレミスの VM にインストールできます。Assisted Installer を使用して OpenShift Container Platform をインストールすると、x86_64、AArch64、ppc64le、および s390x CPU アーキテクチャーがサポートされます。
OpenShift Container Platform on IBM Z (s390x) のインストールは、RHEL KVM インストールでのみサポートされます。
1.1. Assisted Installer の使用
Assisted Installer は、Red Hat Hybrid Cloud Console で提供されるユーザーフレンドリーなインストールソリューションです。Assisted Installer は、ベアメタル、Nutanix、および vSphere インフラストラクチャーを重視するさまざまなデプロイメントプラットフォームをサポートします。
Assisted Installer は、インストール機能をサービスとして提供します。このサービスとしてのソフトウェア (SaaS) アプローチには、次の利点があります。
- Web ユーザーインターフェイス: Web ユーザーインターフェイスは、ユーザーがインストール設定ファイルを手動で作成しなくても、クラスターのインストールを実行します。
- ブートストラップノードなし: Assisted Installer を使用してインストールする場合、ブートストラップノードは必要ありません。ブートストラッププロセスは、クラスター内のノードで実行されます。
ホスティング: Assisted Installer は以下をホストします。
- Ignition ファイル
- インストール前の設定
- 検出 ISO
- インストーラー
合理化されたインストールワークフロー: デプロイメントには、OpenShift Container Platform の詳細な知識は必要ありません。Assisted Installer は適切なデフォルトを提供し、以下のようにインストーラーをサービスとして提供します。
- OpenShift Container Platform インストーラーをローカルにインストールして実行する必要がなくなります。
- 最新のテスト済み z-stream リリースまでの最新バージョンのインストーラーを保証します。必要に応じて、古いバージョンを引き続き利用できます。
- OpenShift Container Platform インストーラーをローカルで実行する必要なく、API を使用したビルドの自動化を可能にします。
- 高度なネットワーキング: Assisted Installer は、SDN と OVN を使用する IPv4 ネットワーキング、OVN のみを使用する IPv6 とデュアルスタックネットワーキング、NMState ベースの静的 IP アドレス指定、および HTTP/S プロキシーをサポートします。OVN は、OpenShift Container Platform 4.12 以降におけるデフォルトの Container Network Interface (CNI) ですが、SDN を使用できます。
インストール前の検証: Assisted Installer は、インストール前に設定を検証して、高い確率で成功するようにします。検証プロセスには次のチェックが含まれます。
- ネットワーク接続の確保
- 十分なネットワーク帯域幅の確保
- レジストリーへの接続の確保
- クラスターノード間の時刻同期の確保
- クラスターノードが最小ハードウェア要件を満たしていることの確認
- インストール設定パラメーターの検証
- REST API: Assisted Installer には REST API があり、自動化が可能となります。
Assisted Installer は、オプションの HTTP/S プロキシーを含む、接続された環境でのオンプレミスの OpenShift Container Platform のインストールをサポートします。以下をインストールできます。
高可用性 OpenShift Container Platform または Single Node OpenShift (SNO)
注記IBM Z および IBM Power では、SNO はサポートされていません。
- プラットフォームが完全に統合されたベアメタル、Nutanix、または vSphere 上の OpenShift Container Platform、または統合されていないその他の仮想化プラットフォーム
- オプション: OpenShift Virtualization および OpenShift Data Foundation (以前の OpenShift Container Storage)
ユーザーインターフェイスは、自動化が存在しない、または必要とされない直感的なインタラクティブワークフローを提供します。ユーザーは、REST API を使用してインストールを自動化することもできます。
詳細は、OpenShift Container Platform の Assisted Installer のドキュメントを参照してください。