第5章 オプション: ディスク暗号化の有効化
TPM v2 または Tang 暗号化モードを使用して、インストールディスクの暗号化を有効にすることができます。
状況によっては、ベアメタルホストのファームウェアで TPM ディスク暗号化を有効にし、Assisted Installer で生成した ISO から起動すると、クラスターのデプロイメントが停止することがあります。これは、ホスト上の以前のインストールからの TPM 暗号化キーが残っている場合に発生する可能性があります。詳細は、BZ#2011634 を参照してください。この問題が発生した場合は、Red Hat サポートに連絡してください。
5.1. TPM v2 暗号化の有効化
前提条件
-
各ホストの BIOS で TPM v2 暗号化が有効になっているかどうかを確認します。ほとんどの Dell システムでこれが必要です。コンピューターのマニュアルを確認してください。Assisted Installer は、ファームウェアで TPM が有効になっていることも検証します。詳細は、Assisted Installer API の
disk-encruption
モデルを参照してください。
TPM v2 暗号化チップが各ノードにインストールされ、ファームウェアで有効になっていることを確認します。
手順
- オプション: UI を使用して、ユーザーインターフェイスウィザードの クラスターの詳細 ステップで、コントロールプレーンノード、ワーカー、またはその両方で TPM v2 暗号化を有効にすることを選択します。
オプション: API を使用して、ホストの変更手順に従います。
disk_encryption.enable_on
設定をall
、masters
、またはworker
に設定します。disk_encryption.mode
設定をtpmv2
に設定します。API トークンを更新します。
$ source refresh-token
TPM v2 暗号化を有効にします。
$ curl https://api.openshift.com/api/assisted-install/v2/clusters/${CLUSTER_ID} \ -X PATCH \ -H "Authorization: Bearer ${API_TOKEN}" \ -H "Content-Type: application/json" \ -d ' { "disk_encryption": { "enable_on": "none", "mode": "tpmv2" } } ' | jq
enable_on
の有効な設定は、all
、master
、worker
、またはnone
です。