6.5. DNS 転送の使用
				DNS 転送を使用して、次の方法で/etc/resolv.confファイルのデフォルトの転送設定を上書きできます。
			
- すべてのゾーンにネームサーバーを指定します。転送されるゾーンが OpenShift Container Platform によって管理される Ingress ドメインである場合、アップストリームネームサーバーがドメインについて認証される必要があります。
- アップストリーム DNS サーバーのリストを指定します。
- デフォルトの転送ポリシーを変更します。
					デフォルトドメインの DNS 転送設定には、/etc/resolv.conf ファイルおよびアップストリーム DNS サーバーで指定されたデフォルトのサーバーの両方を設定できます。
				
手順
- defaultという名前の DNS Operator オブジェクトを変更します。- oc edit dns.operator/default - $ oc edit dns.operator/default- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 以前のコマンドを実行した後に、Operator は - Serverに基づく追加のサーバー設定ブロックを使用して- dns-defaultという名前の config map を作成して更新します。クエリーに一致するゾーンがサーバーにない場合には、名前解決はアップストリーム DNS サーバーにフォールバックします。- DNS 転送の設定 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- rfc6335サービス名の構文に準拠する必要があります。
- 2
- rfc1123サービス名構文のサブドメインの定義に準拠する必要があります。クラスタードメインの- cluster.localは、- zonesフィールドの無効なサブドメインです。
- 3
- アップストリームリゾルバーを選択するためのポリシーを定義します。デフォルト値はRandomです。RoundRobinおよびSequentialの値を使用することもできます。
- 4
- forwardPluginごとに最大 15 の- upstreamsが許可されます。
- 5
- オプション: これを使用して、デフォルトポリシーを上書きし、デフォルトドメインで指定された DNS リゾルバー (アップストリームリゾルバー) に DNS 解決を転送できます。アップストリームリゾルバーを指定しない場合に、DNS 名のクエリーは/etc/resolv.confのサーバーに送信されます。
- 6
- クエリー用にアップストリームサーバーが選択される順序を決定します。Random、RoundRobin、またはSequentialのいずれかの値を指定できます。デフォルト値はSequentialです。
- 7
- オプション: これを使用して、アップストリームリゾルバーを指定できます。
- 8
- SystemResolvConfと- Networkの 2 種類の- アップストリームを指定できます。- SystemResolvConfで、アップストリームが- /etc/resolv.confを使用するように設定して、- Networkで- Networkresolverを定義します。1 つまたは両方を指定できます。
- 9
- 指定したタイプがNetworkの場合には、IP アドレスを指定する必要があります。addressフィールドは、有効な IPv4 または IPv6 アドレスである必要があります。
- 10
- 指定したタイプがNetworkの場合、必要に応じてポートを指定できます。portフィールドの値は1〜65535である必要があります。アップストリームのポートを指定しない場合、デフォルトでポート 853 が試行されます。
 
- 任意: 高度に規制された環境で作業する場合は、要求をアップストリームリゾルバーに転送する際に DNS トラフィックのセキュリティーを確保して、追加の DNS トラフィックおよびデータのプライバシーを確保できるようにする必要がある場合があります。クラスター管理者は、転送された DNS クエリーに Transport Layer Security (TLS) を設定できるようになりました。 - TLS を使用した DNS 転送の設定 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- rfc6335サービス名の構文に準拠する必要があります。
- 2
- rfc1123サービス名構文のサブドメインの定義に準拠する必要があります。クラスタードメインの- cluster.localは、- zonesフィールドの無効なサブドメインです。クラスタードメインの- cluster.localは、- zonesの無効な- subdomainです。
- 3
- 転送された DNS クエリーの TLS を設定する場合、transportフィールドの値をTLSに設定します。デフォルトでは、CoreDNS は転送された接続を 10 秒間キャッシュします。要求が発行されない場合、CoreDNS はその 10 秒間、TCP 接続を開いたままにします。大規模なクラスターでは、ノードごとに接続を開始できるため、DNS サーバーが多くの新しい接続を開いたまま保持する可能性があることを認識しているか確認してください。パフォーマンスの問題を回避するために、それに応じて DNS 階層を設定します。
- 4
- 転送された DNS クエリー用に TLS を設定する場合、これは、アップストリーム TLS サーバー証明書を検証するための Server Name Indication (SNI) の一部として使用される必須のサーバー名です。
- 5
- アップストリームリゾルバーを選択するためのポリシーを定義します。デフォルト値はRandomです。RoundRobinおよびSequentialの値を使用することもできます。
- 6
- 必須。これを使用して、アップストリームリゾルバーを指定できます。forwardPluginエントリーごとに最大 15 のupstreamsエントリーが許可されます。
- 7
- オプション: これを使用して、デフォルトポリシーを上書きし、デフォルトドメインで指定された DNS リゾルバー (アップストリームリゾルバー) に DNS 解決を転送できます。アップストリームリゾルバーを指定しない場合に、DNS 名のクエリーは/etc/resolv.confのサーバーに送信されます。
- 8
- Networkタイプは、このアップストリームリゾルバーが- /etc/resolv.confにリストされているアップストリームリゾルバーとは別に転送されたリクエストを処理する必要があることを示します。TLS を使用する場合、- Networkタイプのみが許可され、IP アドレスを指定する必要があります。
- 9
- addressフィールドは、有効な IPv4 または IPv6 アドレスである必要があります。
- 10
- オプションでポートを指定できます。portの値は1〜65535である必要があります。アップストリームのポートを指定しない場合、デフォルトでポート 853 が試行されます。
 注記- serversが定義されていないか無効な場合、config map にはデフォルトサーバーのみが含まれます。
検証
- config map を表示します。 - oc get configmap/dns-default -n openshift-dns -o yaml - $ oc get configmap/dns-default -n openshift-dns -o yaml- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 以前のサンプル DNS に基づく DNS ConfigMap の例 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- forwardPluginへの変更により、CoreDNS デーモンセットのローリング更新がトリガーされます。