第9章 VMC への 3 ノードクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 では、3 ノードクラスターを VMware Cloud (VMC) on AWS にデプロイして、VMware vSphere インスタンスにインストールできます。3 ノードクラスターは、コンピューティングマシンとしても機能する 3 つのコントロールプレーンマシンで設定されます。このタイプのクラスターは、クラスター管理者および開発者がテスト、開発、および実稼働に使用するためのより小さくリソース効率の高いクラスターを提供します。
installer-provisioned infrastructure または user-provisioned infrastructure のいずれかを使用して、3 ノードクラスターをインストールできます。
9.1. 3 ノードクラスターの設定
クラスターをデプロイする前に、install-config.yaml
ファイルでワーカーノードの数を 0
に設定して、3 ノードクラスターを設定します。ワーカーノードの数を 0
に設定すると、コントロールプレーンマシンがスケジュール可能になります。これにより、アプリケーションワークロードをコントロールプレーンノードから実行するようにスケジュールできます。
アプリケーションワークロードはコントロールプレーンノードから実行され、コントロールプレーンノードはコンピュートノードと見なされるため、追加のサブスクリプションが必要です。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。
手順
次の
compute
スタンザに示すように、install-config.yaml
ファイルでコンピューティングレプリカの数を0
に設定します。compute: - name: worker platform: {} replicas: 0
ユーザーがプロビジョニングしたインフラストラクチャーを使用して、クラスターをデプロイする場合:
- HTTP および HTTPS トラフィックをコントロールプレーンノードにルーティングするように、アプリケーションのイングレスロードバランサーを設定します。3 ノードクラスターでは、イングレスコントローラー Pod はコントロールプレーンノードで実行されます。詳細は、「user-provisioned infrastructure の負荷分散要件」を参照してください。
-
Kubernetes マニフェストファイルを作成したら、
cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルでspec.mastersSchedulable
パラメーターがtrue
に設定されていることを確認します。このファイルは、<installation_directory>/manifests
にあります。詳細については、「ユーザーがプロビジョニングしたインフラストラクチャーを使用した VMC へのクラスターのインストール」の「Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルの作成」を参照してください。 - 追加のワーカーノードを作成しないでください。
3 ノードクラスターの cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルの例
apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: Scheduler metadata: creationTimestamp: null name: cluster spec: mastersSchedulable: true policy: name: "" status: {}