4.5. Jaeger UI の Monitor タブの設定
リクエストのレート、エラー、および期間 (RED) メトリクスをトレースから抽出して、OpenShift Container Platform Web コンソールの Monitor タブの Jaeger コンソールで視覚化できます。メトリクスは、Prometheus によってコレクターからスクレイピングされた OpenTelemetry コレクター内のスパンから導出されます。Prometheus は、ユーザーワークロードモニタリングスタックにデプロイできます。Jaeger UI は、Prometheus エンドポイントからこれらのメトリクスをクエリーし、可視化します。
前提条件
- Distributed Tracing Platform の権限とテナントを設定した。詳細は、「権限とテナントの設定」を参照してください。
手順
- OpenTelemetry Collector の - OpenTelemetryCollectorカスタムリソースで、Spanmetrics コネクター (- spanmetrics) を有効にします。このコネクターは、トレースからメトリクスを導出し、そのメトリクスを Prometheus 形式でエクスポートします。- スパン RED 用の - OpenTelemetryCollectorカスタムリソースの例- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- ServiceMonitorカスタムリソースを作成して、Prometheus エクスポーターの収集を有効にします。
- 2
- Spanmetrics コネクターはトレースを受信し、メトリクスをエクスポートします。
- 3
- OpenTelemetry プロトコルのスパンを受信する OTLP レシーバー。
- 4
- Prometheus エクスポーターは、Prometheus 形式でメトリクスをエクスポートするために使用されます。
- 5
- リソース属性はデフォルトでドロップされます。
- 6
- Spanmetrics コネクターは、トレースパイプラインのエクスポーターとして設定されています。
- 7
- Spanmetrics コネクターは、メトリクスパイプラインのレシーバーとして設定されています。
 
- TempoStackカスタムリソースで、Monitor タブを有効にし、ユーザー定義のモニタリングスタックからデータを照会するように、Prometheus エンドポイントを Thanos Querier サービスに設定します。- Monitor タブが有効な - TempoStackカスタムリソースの例- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- オプション: - spanmetricsコネクターによって生成されるスパン RED メトリクスを、アラートルールで使用します。たとえば、このコネクターは、サービスの速度低下に関するアラートの場合や、サービスレベル目標 (SLO) を定義する場合のために、- duration_bucketヒストグラムと- callsカウンターメトリクスを作成します。これらのメトリクスには、サービス、API 名、操作タイプ、その他の属性を識別するラベルが付いています。- Expand - 表4.4 spanmetrics コネクターで作成されるメトリクスのラベル - ラベル - 説明 - 値 - service_name- otel_service_name環境変数によって設定されるサービス名。- frontend- span_name- 操作の名前。 - 
												/
- 
												/customer
 - span_kind- サーバー、クライアント、メッセージング、または内部操作を識別します。 - 
												SPAN_KIND_SERVER
- 
												SPAN_KIND_CLIENT
- 
												SPAN_KIND_PRODUCER
- 
												SPAN_KIND_CONSUMER
- 
												SPAN_KIND_INTERNAL
 - フロントエンドサービスで 2000 ミリ秒以内に 95% の要求が処理されない場合の SLO のアラートルールを定義する - PrometheusRuleカスタムリソースの例- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 95% のフロントエンドサーバーの応答時間値が 2000 ミリ秒未満であるかどうかを確認する式。時間範囲 ([5m]) が収集間隔の 4 倍以上で、メトリクスの変化に対応できる十分な長さである必要があります。
 
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