3.11. IBM Z または IBM(R) LinuxONE 環境での静的 IP を使用した NBDE の設定


IBM Z または IBM® LinuxONE 環境で NBDE ディスク暗号化を有効にするには、追加の手順が必要です。このセクションで詳しく説明します。

前提条件

  • 外部 Tang サーバーをセットアップした。手順については、Network-Bound Disk Encryption (NBDE) を参照してください。
  • butane ユーティリティーをインストールした。
  • Butane でマシン設定を作成する手順を確認した。

手順

  1. コントロールプレーンとコンピュートノードの Butane 設定ファイルを作成します。

    次のコントロールプレーンノードの Butane 設定の例では、ディスク暗号化用に master-storage.bu という名前のファイルを作成します。

    variant: openshift
    version: 4.13.0
    metadata:
      name: master-storage
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: master
    storage:
      luks:
        - clevis:
            tang:
              - thumbprint: QcPr_NHFJammnRCA3fFMVdNBwjs
                url: http://clevis.example.com:7500
            options: 1
               - --cipher
               - aes-cbc-essiv:sha256
          device: /dev/disk/by-partlabel/root 2
          label: luks-root
          name: root
          wipe_volume: true
      filesystems:
        - device: /dev/mapper/root
          format: xfs
          label: root
          wipe_filesystem: true
    openshift:
      fips: true 3
    1
    暗号オプションは、FIPS モードが有効な場合にのみ必要です。FIPS が無効になっている場合は、エントリーを省略します。
    2
    DASD タイプのディスクにインストールする場合は、device:/dev/disk/by-label/root に置き換えます。
    3
    FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。
    重要

    OpenShift Container Platform 4.13 は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9.2 をベースにしています。RHEL 9.2 はまだ FIPS 認定のために提出されていません。詳細は、4.13 OpenShift Container Platform リリースノート の "About this release" を参照してください。

  2. 次のコマンドを実行して、マシンを起動するためのカスタマイズされた initramfs ファイルを作成します。

    $ coreos-installer pxe customize \
        /root/rhcos-bootfiles/rhcos-<release>-live-initramfs.s390x.img \
        --dest-device /dev/disk/by-id/scsi-<serial-number> --dest-karg-append \
        ip=<ip-address>::<gateway-ip>:<subnet-mask>::<network-device>:none \
        --dest-karg-append nameserver=<nameserver-ip> \
        --dest-karg-append rd.neednet=1 -o \
        /root/rhcos-bootfiles/<Node-name>-initramfs.s390x.img
    注記

    最初のブートの前に、クラスター内の各ノードの initramfs をカスタマイズし、PXE カーネルパラメーターを追加する必要があります。

  3. ignition.platform.id=metal および ignition.firstboot を含むパラメーターファイルを作成します。

    コントロールプレーンマシンのカーネルパラメーターファイルの例:

    rd.neednet=1 \
    console=ttysclp0 \
    coreos.inst.install_dev=/dev/dasda \ 1
    ignition.firstboot ignition.platform.id=metal \
    coreos.live.rootfs_url=http://10.19.17.25/redhat/ocp/rhcos-413.86.202302201445-0/rhcos-413.86.202302201445-0-live-rootfs.s390x.img \
    coreos.inst.ignition_url=http://bastion.ocp-cluster1.example.com:8080/ignition/master.ign \
    ip=10.19.17.2::10.19.17.1:255.255.255.0::enbdd0:none nameserver=10.19.17.1 \
    zfcp.allow_lun_scan=0 \ 2
    rd.znet=qeth,0.0.bdd0,0.0.bdd1,0.0.bdd2,layer2=1 \
    rd.zfcp=0.0.5677,0x600606680g7f0056,0x034F000000000000 \ 3
    zfcp.allow_lun_scan=0 \
    rd.znet=qeth,0.0.bdd0,0.0.bdd1,0.0.bdd2,layer2=1 \
    rd.zfcp=0.0.5677,0x600606680g7f0056,0x034F000000000000

    1
    DASD タイプのディスクにインストールする場合は、coreos.inst.install_dev=/dev/dasda を追加します。FCP タイプのディスクの場合は、この値を省略します。
    2
    FCP タイプのディスクにインストールする場合は、zfcp.allow_lun_scan=0 を追加します。DASD タイプのディスクの場合は、この値を省略します。
    3
    DASD タイプのディスクにインストールする場合は、rd.dasd=0.0.3490 に置き換えて DASD デバイスを指定します。
    注記

    パラメーターファイルのすべてのオプションを 1 行で記述し、改行文字がないことを確認します。

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