6.7. Azure のユーザー定義タグの設定
OpenShift Container Platform では、タグを使用して、リソースをグループ化し、リソースへのアクセスとコストを管理できます。install-config.yaml
ファイルで Azure リソースのタグを定義できるのは、OpenShift Container Platform クラスターの作成時のみです。クラスターの作成後は、ユーザー定義タグを変更することはできません。
ユーザー定義タグのサポートは、Azure パブリッククラウドで作成されたリソース、およびテクノロジープレビュー (TP) としての OpenShift Container Platform 4.13 のみで使用できます。ユーザー定義タグは、OpenShift Container Platform 4.13 にアップグレードされた OpenShift Container Platform クラスターではサポートされていません。
ユーザー定義および OpenShift Container Platform 固有タグは、OpenShift Container Platform インストーラーとそのコアオペレーター (マシン API プロバイダーの Azure Operator、Cluster Ingress Operator、Cluster Image Registry Operator など) によって作成されたリソースのみに適用されます。
デフォルトでは、OpenShift Container Platform インストーラーは、OpenShift Container Platform タグを Azure リソースにアタッチします。ユーザーは、これらの OpenShift Container Platform タグにアクセスできません。
次の install-config.yaml
ファイルに示すように、install-config.yaml
ファイルの .platform.azure.userTags
フィールドを使用して、ユーザー定義タグのリストを定義できます。
install-config.yaml
ファイルのサンプル
additionalTrustBundlePolicy: Proxyonly 1 apiVersion: v1 baseDomain: catchall.azure.devcluster.openshift.com 2 featureSet: TechPreviewNoUpgrade 3 compute: 4 - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled 5 name: worker platform: {} replicas: 3 controlPlane: 6 architecture: amd64 hyperthreading: Enabled 7 name: master platform: {} replicas: 3 metadata: creationTimestamp: null name: user 8 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 networkType: OVNKubernetes 9 serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: azure: baseDomainResourceGroupName: os4-common 10 cloudName: AzurePublicCloud 11 outboundType: Loadbalancer region: southindia 12 userTags: 13 createdBy: user environment: dev
- 1
- 信頼バンドルポリシーを定義します。
- 2
- 必須。
baseDomain
パラメーターは、クラウドプロバイダーのベースドメインを指定します。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。 - 3
featureSet
フィールドをTechPreviewNoUpgrade
として設定する必要があります。- 4
- コンピューティングを設定するマシンの設定。
compute
セクションはマッピングのシーケンスです。異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行がハイフン-
で始まる必要があります。これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。 - 5
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効または無効にします。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。 - 6
- コントロールプレーンを構成するマシンの設定。
controlPlane
セクションは単一のマッピングです。controlPlane
セクションの最初の行は、ハイフン-
を使用しないでください。1 つのコントロールプレーンプールのみを使用できます。これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。 - 7
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効または無効にします。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。選択したクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にすることはできません。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。 - 8
- インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 9
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされている値は
OVNKubernetes
とOpenShiftSDN
です。デフォルトの値はOVNkubernetes
です。 - 10
- Azure DNS ゾーンのベースドメインのリソースグループを指定します。
- 11
- Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定する間に Azure クラウド環境の名前を指定します。値を指定しない場合、デフォルト値は
AzurePublicCloud
です。 - 12
- 必須。クラスターをホストする Azure リージョンの名前を指定します。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 13
- インストールプログラムが作成するすべての Azure リソースにタグとして追加する追加のキーと値を定義します。
ユーザー定義タグには、次の制限があります。
- タグキーは最大 128 文字です。
- タグキーは文字で始まり、文字、数字、またはアンダースコアで終わる必要があり、文字、数字、アンダースコア、ピリオド、およびハイフンのみを含めることができます。
- タグキーは大文字と小文字を区別しません。
-
タグキーを
name
にすることはできません。kubernetes.io
、openshift.io
、microsoft
、azure
、およびwindows
などの接頭辞を付けることはできません。 - タグ値は最大 256 文字です。
- リソースグループとリソースに最大 10 個のタグを設定できます。
Azure タグの詳細は、Azure のユーザー定義タグ を参照してください。