第11章 Network Observability CLI
11.1. Network Observability CLI のインストール
Network Observability CLI (oc netobserv
) は一時的に利用できませんが、OCPBUGS-36146 で解決される予定です。
Network Observability CLI (oc netobserv
) は、Network Observability Operator とは別にデプロイされます。CLI は、OpenShift CLI (oc
) プラグインとして利用できます。CLI は、ネットワーク可観測性を活用して、迅速にデバッグおよびトラブルシューティングを行う軽量な方法です。
Network Observability CLI (oc netobserv
) はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
11.1.1. Network Observability CLI について
Network Observability CLI (oc netobserv
) を使用すると、ネットワークの問題を迅速にデバッグおよびトラブルシューティングできます。Network Observability CLI は、eBPF エージェントを利用して収集したデータを一時的なコレクター Pod にストリーミングするフローおよびパケット可視化ツールです。キャプチャー中に永続的なストレージは必要ありません。実行後、出力がローカルマシンに転送されます。そのため、Network Observability Operator をインストールしなくても、パケットとフローデータをすばやくライブで把握できます。
CLI のキャプチャーは、8 - 10 分などの短い期間のみ実行されるように設計されています。実行時間が長すぎると、実行中のプロセスを削除するのが難しくなる可能性があります。
11.1.2. Network Observability CLI のインストール
Network Observability CLI (oc netobserv
) のインストールは、Network Observability Operator のインストールとは別の手順です。つまり、OperatorHub から Operator をインストールした場合でも、CLI を別途インストールする必要があります。
必要に応じて、Krew を使用して netobserv
CLI プラグインをインストールできます。詳細は、「Krew を使用した CLI プラグインのインストール」を参照してください。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) をインストールしておく。 - macOS または Linux オペレーティングシステムがある。
手順
-
oc netobserv
CLI tar ファイル をダウンロードします。 アーカイブを展開します。
$ tar xvf netobserv-cli.tar.gz
ファイルを実行可能にします。
$ chmod +x ./build/oc-netobserv
展開した
netobserv-cli
バイナリーを、/usr/local/bin/
などのPATH
上のディレクトリーに移動します。$ sudo mv ./build/oc-netobserv /usr/local/bin/
検証
oc netobserv
が利用可能であることを確認します。$ oc netobserv version
出力例
Netobserv CLI version <version>