2.6. 追加の install-config パラメーター


install-config.yaml ファイルに必要なパラメーター hosts パラメーターおよび bmc パラメーターは、以下の表を参照してください。

表2.1 必須パラメーター
パラメーターデフォルト説明

baseDomain

 

クラスターのドメイン名。たとえば、example.com です。

bootMode

UEFI

ノードのブートモード。オプションは、legacyUEFI、および UEFISecureBoot です。bootMode が設定されていない場合は、ノードを検査する間に Ironic がこれを設定します。

bootstrapExternalStaticIP

 

ブートストラップ VM の静的 IP アドレス。ベアメタルネットワークに DHCP サーバーがない場合に、静的 IP アドレスを使用してクラスターをデプロイする場合は、この値を設定する必要があります。

bootstrapExternalStaticGateway

 

ブートストラップ VM のゲートウェイの静的 IP アドレス。ベアメタルネットワークに DHCP サーバーがない場合に、静的 IP アドレスを使用してクラスターをデプロイする場合は、この値を設定する必要があります。

sshKey

 

sshKey 設定には、コントロールプレーンノードおよびワーカーノードにアクセスするために必要な ~/.ssh/id_rsa.pub ファイルのキーが含まれます。通常、このキーは provisionaer ノードのキーです。

pullSecret

 

pullSecret 設定には、プロビジョナーノードの準備の際に Install OpenShift on Bare Metal ページからダウンロードしたプルシークレットのコピーが含まれます。

metadata:
    name:
 

OpenShift Container Platform クラスターに指定される名前。たとえば、openshift です。

networking:
    machineNetwork:
    - cidr:
 

外部ネットワークの公開 CIDR (Classless Inter-Domain Routing)。例: 10.0.0.0/24 など。

compute:
  - name: worker
 

OpenShift Container Platform クラスターでは、ノードがゼロであってもワーカー (またはコンピュート) ノードの名前を指定する必要があります。

compute:
    replicas: 2
 

レプリカは、OpenShift Container Platform クラスターのワーカー (またはコンピュート) ノードの数を設定します。

controlPlane:
    name: master
 

OpenShift Container Platform クラスターには、コントロールプレーン (マスター) ノードの名前が必要です。

controlPlane:
    replicas: 3
 

レプリカは、OpenShift Container Platform クラスターの一部として含まれるコントロールプレーン (マスター) ノードの数を設定します。

provisioningNetworkInterface

 

ベアメタルネットワークに接続されたノード上のネットワークインターフェイス名。OpenShift Container Platform 4.9 以降のリリースのために、NIC の名前を識別するために provisioningNetworkInterface 設定を使用する代わりに、Ironic が NIC の IP アドレスを識別できるように bootMACAddress 設定を使用します。

defaultMachinePlatform

 

プラットフォーム設定なしでマシンプールに使用されるデフォルト設定。

apiVIPs

 

(オプション) Kubernetes API 通信の仮想 IP アドレス。

この設定は、MachineNetwork からの予約済み IP として install-config.yaml ファイルで提供するか、デフォルト名が正しく解決されるように DNS で事前設定する必要があります。install-config.yaml ファイルの apiVIPs 設定に値を追加するときは、FQDN ではなく仮想 IP アドレスを使用します。デュアルスタックネットワークを使用する場合、プライマリー IP アドレスは IPv4 ネットワークからのものにする必要があります。設定されていないと、インストールプログラムは api.<cluster_name>.<base_domain> を使用して DNS から IP アドレスを取得します。

注記

OpenShift Container Platform 4.12 より前では、クラスターのインストールプログラムは apiVIP 設定の IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスのみを受け入れていました。OpenShift Container Platform 4.12 以降から、apiVIP 設定は非推奨になりました。代わりに、apiVIPs 設定のリスト形式を使用して、IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、または両方の IP アドレス形式を指定します。

disableCertificateVerification

False

redfish および redfish-virtualmedia では、このパラメーターで BMC アドレスを管理する必要があります。BMC アドレスに自己署名証明書を使用する場合は、値を True にする必要があります。

ingressVIPs

 

(オプション) Ingress トラフィックの仮想 IP アドレス。

この設定は、MachineNetwork からの予約済み IP として install-config.yaml ファイルで提供するか、デフォルト名が正しく解決されるように DNS で事前設定する必要があります。install-config.yaml ファイルの ingressVIPs 構成設定に値を追加するときは、FQDN ではなく仮想 IP アドレスを使用してください。デュアルスタックネットワークを使用する場合、プライマリー IP アドレスは IPv4 ネットワークからのものにする必要があります。設定されていないと、インストールプログラムは test.apps.<cluster_name>.<base_domain> を使用して DNS から IP アドレスを取得します。

注記

OpenShift Container Platform 4.12 より前では、クラスターのインストールプログラムは ingressVIP 設定の IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスのみを受け入れていました。OpenShift Container Platform 4.12 以降では、ingressVIP 設定は非推奨です。代わりに、ingressVIPs 設定のリスト形式を使用して、IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、または両方の IP アドレス形式を指定します。

表2.2 オプションのパラメーター
パラメーターデフォルト説明

provisioningDHCPRange

172.22.0.10,172.22.0.100

プロビジョニングネットワークでノードの IP 範囲を定義します。

provisioningNetworkCIDR

172.22.0.0/24

プロビジョニングに使用するネットワークの CIDR。このオプションは、プロビジョニングネットワークでデフォルトのアドレス範囲を使用しない場合に必要です。

clusterProvisioningIP

provisioningNetworkCIDR の 3 番目の IP アドレス。

プロビジョニングサービスが実行されるクラスター内の IP アドレス。デフォルトは、プロビジョニングサブネットの 3 番目の IP アドレスに設定されます。たとえば、172.22.0.3 です。

bootstrapProvisioningIP

provisioningNetworkCIDR の 2 番目の IP アドレス

インストーラーがコントロールプレーン (マスター) ノードをデプロイしている間にプロビジョニングサービスが実行されるブートストラップ仮想マシンの IP アドレス。デフォルトは、プロビジョニングサブネットの 2 番目の IP アドレスに設定されます。たとえば、172.22.0.2 または 2620:52:0:1307::2 です。

externalBridge

baremetal

ベアメタルネットワークに接続されたハイパーバイザーのベアメタルブリッジの名前。

provisioningBridge

provisioning

プロビジョニングネットワークに接続されている provisioner ホストのプロビジョニングブリッジの名前。

architecture

 

クラスターのホストアーキテクチャーを定義します。有効な値は amd64 または arm64 です。

defaultMachinePlatform

 

プラットフォーム設定なしでマシンプールに使用されるデフォルト設定。

bootstrapOSImage

 

ブートストラップノードのデフォルトのオペレーティングシステムイメージを上書きするための URL。URL にはイメージの SHA-256 ハッシュが含まれている必要があります。たとえば、https://mirror.openshift.com/rhcos-<version>-qemu.qcow2.gz?sha256=<uncompressed_sha256> です。

provisioningNetwork

 

provisioningNetwork 設定は、クラスターがプロビジョニングネットワークを使用するかどうかを決定します。これが存在すると、設定はクラスターがネットワークを管理するかどうかも決定します。

Disabled: プロビジョニングネットワークの要件を無効にするには、このパラメーターを Disabled に設定します。Disabled に設定すると、仮想メディアベースのプロビジョニングのみを使用するか、Assisted Installer を使用してクラスターを起動する必要があります。Disabled にして、電源管理を使用する場合、BMC はベアメタルネットワークからアクセスできる必要があります。Disabled の場合は、プロビジョニングサービスに使用されるベアメタルネットワークで 2 つの IP アドレスを指定する必要があります。

Managed: DHCP、TFTP などを含むプロビジョニングネットワークを完全に管理するには、このパラメーターを Managed (デフォルト) に設定します。

Unmanaged: このパラメーターを Unmanaged に設定してプロビジョニングネットワークを引き続き有効にしますが、DHCP の手動設定を行います。仮想メディアのプロビジョニングが推奨されますが、必要に応じて PXE を引き続き利用できます。

httpProxy

 

このパラメーターを、環境内で使用する適切な HTTP プロキシーに設定します。

httpsProxy

 

このパラメーターを、環境内で使用する適切な HTTPS プロキシーに設定します。

noProxy

 

このパラメーターを、環境内のプロキシーの使用に対する例外のリストに設定します。

ホスト

hosts パラメーターは、クラスターのビルドに使用される個別のベアメタルアセットのリストです。

表2.3 ホスト
名前デフォルト説明

name

 

詳細情報に関連付ける BareMetalHost リソースの名前。たとえば、openshift-master-0 です。

role

 

ベアメタルノードのロール。master または worker のいずれか。

bmc

 

ベースボード管理コントローラーの接続詳細。詳細は、BMC アドレス指定のセクションを参照してください。

bootMACAddress

 

ホストがプロビジョニングネットワークに使用する NIC の MAC アドレス。Ironic は、bootMACAddress 設定を使用して IP アドレスを取得します。次に、ホストにバインドします。

注記

プロビジョニングネットワークを無効にした場合は、ホストから有効な MAC アドレスを提供する必要があります。

networkConfig

 

このオプションのパラメーターを設定して、ホストのネットワークインターフェイスを設定します。詳細は、「(オプション) ホストネットワークインターフェイスの設定」を参照してください。

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