3.3. Network Observability Operator のインストール
OpenShift Container Platform Web コンソール Operator Hub を使用して Network Observability Operator をインストールできます。Operator をインストールすると、FlowCollector
カスタムリソース定義 (CRD) が提供されます。FlowCollector
を作成するときに、Web コンソールで仕様を設定できます。
Operator の実際のメモリー消費量は、クラスターのサイズとデプロイされたリソースの数によって異なります。それに応じて、メモリー消費量を調整する必要がある場合があります。詳細は、「Flow Collector 設定に関する重要な考慮事項」セクションの「Network Observability コントローラーマネージャー Pod のメモリーが不足する」を参照してください。
前提条件
- Loki を使用する場合は、Loki Operator バージョン 5.7 以降 をインストールしている。
-
cluster-admin
権限を持っている必要があります。 -
サポートされているアーキテクチャーである
amd64
、ppc64le
、arm64
、s390x
のいずれか。 - Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 でサポートされる任意の CPU。
- OVN-Kubernetes または OpenShift SDN をメインネットワークプラグインとして設定し、必要に応じて Multus および SR-IOV を使用したセカンダリーインターフェイスを使用している。
さらに、このインストール例では、すべてのコンポーネントで使用される netobserv
namespace を使用します。必要に応じて、別の namespace を使用できます。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators
OperatorHub をクリックします。 - OperatorHub で使用可能な Operator のリストから Network Observability Operator を選択し、Install をクリックします。
-
Enable Operator recommended cluster monitoring on this Namespace
チェックボックスを選択します。 -
Operators
Installed Operators に移動します。Network Observability の Provided APIs で、Flow Collector リンクを選択します。 Flow Collector タブに移動し、Create FlowCollector をクリックします。フォームビューで次の選択を行います。
-
spec.agent.ebpf.Sampling: フローのサンプリングサイズを指定します。サンプリングサイズが小さいほど、リソース使用率への影響が大きくなります。詳細は、「FlowCollector API リファレンス」の
spec.agent.ebpf
を参照してください。 - Loki を使用していない場合は、Loki クライアント設定 をクリックし、Enable を False に変更します。デフォルトでは設定は True です。
Loki を使用している場合は、次の仕様を設定します。
-
spec.loki.mode: これを
LokiStack
モードに設定すると、URL、TLS、クラスターロール、クラスターロールバインディング、およびauthToken
値が自動的に設定されます。または、Manual
モードを使用すると、これらの設定をより詳細に制御できます。 -
spec.loki.lokistack.name: これは
LokiStack
リソースの名前に設定します。このドキュメントでは、loki
を使用します。
-
spec.loki.mode: これを
-
オプション: 使用している環境が大規模な場合は、回復性とスケーラビリティーが高い方法でデータを転送するために、Kafka を使用して
FlowCollector
を設定することを検討してください。「Flow Collector 設定に関する重要な考慮事項」セクションの「Kafka ストレージを使用した Flow Collector リソースの設定」を参照してください。 -
オプション: 次の
FlowCollector
作成手順に進む前に、他のオプションを設定します。たとえば、Loki を使用しないことを選択した場合は、Kafka または IPFIX へのフローのエクスポートを設定できます。「Flow Collector 設定に関する重要な考慮事項」セクションの「エンリッチされたネットワークフローデータを Kafka および IPFIX にエクスポートする」などを参照してください。
-
spec.agent.ebpf.Sampling: フローのサンプリングサイズを指定します。サンプリングサイズが小さいほど、リソース使用率への影響が大きくなります。詳細は、「FlowCollector API リファレンス」の
- Create をクリックします。
検証
これが成功したことを確認するには、Observe に移動すると、オプションに Network Traffic が表示されます。
OpenShift Container Platform クラスター内に アプリケーショントラフィック がない場合は、デフォルトのフィルターが "No results" と表示され、視覚的なフローが発生しないことがあります。フィルター選択の横にある Clear all filters を選択して、フローを表示します。