第1章 OpenShift Container Platform 4.13 リリースノート
Red Hat OpenShift Container Platform では、設定や管理のオーバーヘッドを最小限に抑えながら、セキュアでスケーラブルなリソースに新規および既存のアプリケーションをデプロイするハイブリッドクラウドアプリケーションプラットフォームを開発者や IT 組織に提供します。OpenShift Container Platform は、Java、Javascript、Python、Ruby および PHP など、幅広いプログラミング言語およびフレームワークをサポートしています。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) および Kubernetes にビルドされる OpenShift Container Platform は、最新のエンタープライズレベルのアプリケーションに対してよりセキュアでスケーラブルなマルチテナント対応のオペレーティングシステムを提供するだけでなく、統合アプリケーションランタイムやライブラリーを提供します。OpenShift Container Platform を使用することで、組織はセキュリティー、プライバシー、コンプライアンス、ガバナンスの各種の要件を満たすことができます。
1.1. このリリースについて
OpenShift Container Platform (RHSA-2023:1326) をご利用いただけるようになりました。このリリースでは、CRI-O ランタイムで Kubernetes 1.26 を使用します。以下では、OpenShift Container Platform 4.13 に関連する新機能、変更点および既知の問題について説明します。
OpenShift Container Platform 4.13 クラスターは https://console.redhat.com/openshift で入手できます。OpenShift Container Platform 向けの Red Hat OpenShift Cluster Manager アプリケーションを使用して、OpenShift Container Platform クラスターをオンプレミスまたはクラウド環境のいずれかにデプロイできます。
OpenShift Container Platform 4.13 は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9.2 をベースにしています。RHEL 9.2 が FIPS 検証用に送信されました。ただし、特定の期限は確約できませんが、Red Hat は RHEL 9.0 および RHEL 9.2 モジュール、その後は RHEL 9.x のマイナーリリースについても、FIPS 認定を取得することを想定しています。更新は、Compliance Activities and Government Standards で入手できます。
OpenShift Container Platform は FIPS 用に設計されています。FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64
、ppc64le
、および s390x
アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。
OpenShift Container Platform 4.13 は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.8 および OpenShift Container Platform 4.13 のライフサイクル前にリリースされた RHEL 8 のそれ以降のバージョンでサポートされます。OpenShift Container Platform 4.17 は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 4.17 でもサポートされています。
コントロールプレーンには RHCOS マシンを使用する必要があり、コンピュートマシンに RHCOS または RHEL のいずれかを使用できます。