第9章 virtctl および libguestfs CLI ツールの使用
virtctl
コマンドラインツールを使用して、OpenShift Virtualization リソースを管理できます。
virtctl
を使用して libguestfs-tools
コンテナーをデプロイすることもできます。Libguestfs
は、仮想マシン (VM) ディスクイメージにアクセスして変更するためのツールセットです。
9.1. virtctl のインストール
Linux、Windows、および MacOS オペレーティングシステムに virtctl
をインストールするには、virtctl
バイナリーファイルをダウンロードしてインストールします。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) に virtctl
をインストールするには、OpenShift Virtualization リポジトリーを有効にしてから、kubevirt-virtctl
パッケージをインストールします。
9.1.1. RHEL 9、Linux、Windows、macOS への virtctl バイナリーのインストール
OpenShift Container Platform Web コンソールからオペレーティングシステムの virtctl
バイナリーをダウンロードし、それをインストールできます。
手順
-
Web コンソールの Virtualization
Overview ページに移動します。 -
Download virtctl リンクをクリックして、オペレーティングシステム用の
virtctl
バイナリーをダウンロードします。 virtctl
をインストールします。RHEL 9 およびその他の Linux オペレーティングシステムの場合:
アーカイブファイルを解凍します。
$ tar -xvf <virtctl-version-distribution.arch>.tar.gz
次のコマンドを実行して、
virtctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x <path/virtctl-file-name>
virtctl
バイナリーをPATH 環境変数
にあるディレクトリーに移動します。次のコマンドを実行して、パスを確認できます。
$ echo $PATH
KUBECONFIG
環境変数を設定します。$ export KUBECONFIG=/home/<user>/clusters/current/auth/kubeconfig
Windows の場合:
- アーカイブファイルを展開します。
-
展開したフォルダー階層に移動し、
virtctl
実行可能ファイルをダブルクリックしてクライアントをインストールします。 virtctl
バイナリーをPATH 環境変数
にあるディレクトリーに移動します。次のコマンドを実行して、パスを確認できます。
C:\> path
macOS の場合:
- アーカイブファイルを展開します。
virtctl
バイナリーをPATH 環境変数
にあるディレクトリーに移動します。次のコマンドを実行して、パスを確認できます。
echo $PATH
9.1.2. RHEL 8 への virtctl RPM のインストール
OpenShift Virtualization リポジトリーを有効にし、kubevirt-virtctl
パッケージをインストールすることで、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 に virtctl
RPM をインストールできます。
前提条件
- クラスター内の各ホストは Red Hat Subscription Manager (RHSM) に登録されており、アクティブな OpenShift Container Platform サブスクリプションを持つ必要があります。
手順
subscription-manager
CLI ツールを使用して次のコマンドを実行し、お使いのオペレーティングシステムの OpenShift Virtualization リポジトリーを有効にします。# subscription-manager repos --enable cnv-4.13-for-rhel-8-x86_64-rpms
次のコマンドを実行して、
kubevirt-virtctl
パッケージをインストールします。# yum install kubevirt-virtctl