12.3. 仮想マシンインスタンスの別のノードへの移行
Web コンソールまたは CLI のいずれかで仮想マシンインスタンスのライブマイグレーションを手動で開始します。
仮想マシンがホストモデルの CPU を使用する場合は、そのホストモデル CPU をサポートするノード間でのみ仮想マシンのライブマイグレーションを行うことができます。
12.3.1. Web コンソールでの仮想マシンインスタンスのライブマイグレーションの開始
実行中の仮想マシンインスタンスをクラスター内の別のノードに移行します。
Migrate アクションはすべてのユーザーに表示されますが、管理者ユーザーのみが仮想マシンの移行を開始できます。
手順
-
OpenShift Container Platform コンソールで、サイドメニューから Virtualization
VirtualMachines をクリックします。 このページから移行を開始すると、同じページで複数の仮想マシンに対してアクションを簡単に実行できます。または、選択した仮想マシンの包括的な詳細を表示できる VirtualMachine details ページから移行を開始できます。
- 仮想マシンの横にある Options メニュー をクリックし、Migrate を選択します。
-
仮想マシン名をクリックして VirtualMachine details ページを開き、Actions
Migrate をクリックします。
- Migrate をクリックして、仮想マシンを別のノードに移行します。
12.3.1.1. Web コンソールを使用したライブマイグレーションの監視
Web コンソールの Overview
仮想マシンの移行メトリクスは、Web コンソールの VirtualMachine details
12.3.2. CLI での仮想マシンインスタンスのライブマイグレーションの開始
クラスターに VirtualMachineInstanceMigration
オブジェクトを作成し、仮想マシンインスタンスの名前を参照して、実行中の仮想マシンインスタンスのライブマイグレーションを開始します。
手順
移行する仮想マシンインスタンスの
VirtualMachineInstanceMigration
設定ファイルを作成します。vmi-migrate.yaml
はこの例になります。apiVersion: kubevirt.io/v1 kind: VirtualMachineInstanceMigration metadata: name: migration-job spec: vmiName: vmi-fedora
以下のコマンドを実行して、クラスター内にオブジェクトを作成します。
$ oc create -f vmi-migrate.yaml
VirtualMachineInstanceMigration
オブジェクトは、仮想マシンインスタンスのライブマイグレーションをトリガーします。このオブジェクトは、手動で削除されない場合、仮想マシンインスタンスが実行中である限りクラスターに存在します。
12.3.2.1. CLI での仮想マシンインスタンスのライブマイグレーションのモニター
仮想マシンの移行のステータスは、VirtualMachineInstance
設定の Status
コンポーネントに保存されます。
手順
移行中の仮想マシンインスタンスで
oc describe
コマンドを使用します。$ oc describe vmi vmi-fedora
出力例
# ... Status: Conditions: Last Probe Time: <nil> Last Transition Time: <nil> Status: True Type: LiveMigratable Migration Method: LiveMigration Migration State: Completed: true End Timestamp: 2018-12-24T06:19:42Z Migration UID: d78c8962-0743-11e9-a540-fa163e0c69f1 Source Node: node2.example.com Start Timestamp: 2018-12-24T06:19:35Z Target Node: node1.example.com Target Node Address: 10.9.0.18:43891 Target Node Domain Detected: true