第12章 bootupd を使用して RHCOS ノード上のブートローダーを更新する
bootupd
を使用して RHCOS ノード上のブートローダーを更新するには、RHCOS マシン上で bootupctl update
コマンドを手動で実行するか、systemd
ユニットを使用してマシン設定を指定する必要があります。
grubby
またはその他のブートローダーツールとは異なり、bootupd
はカーネル引数を渡すなどのカーネル領域の設定を管理しません。カーネル引数を設定するには、ノードにカーネル引数を追加する を参照してください。
bootupd
を使用してブートローダーを更新すると、BootHole 脆弱性から保護できます。
12.1. ブートローダーを手動で更新する
bootupctl
コマンドラインツールを使用して、システムのステータスを手動で検査し、ブートローダーを更新できます。
システムのステータスを検査します。
# bootupctl status
x86_64
の出力例Component EFI Installed: grub2-efi-x64-1:2.04-31.el8_4.1.x86_64,shim-x64-15-8.el8_1.x86_64 Update: At latest version
aarch64
の出力例Component EFI Installed: grub2-efi-aa64-1:2.02-99.el8_4.1.aarch64,shim-aa64-15.4-2.el8_1.aarch64 Update: At latest version
最初にバージョン 4.4 以前にインストールされた OpenShift Container Platform クラスターには、明示的な導入フェーズが必要です。
システムのステータスが
Adoptable
の場合に、導入を実行します。# bootupctl adopt-and-update
出力例
Updated: grub2-efi-x64-1:2.04-31.el8_4.1.x86_64,shim-x64-15-8.el8_1.x86_64
更新が利用可能な場合は、更新を適用して、次回の再起動時に変更が有効になるようにします。
# bootupctl update
出力例
Updated: grub2-efi-x64-1:2.04-31.el8_4.1.x86_64,shim-x64-15-8.el8_1.x86_64