3.2. クラスターの再起動


クラスターの正常なシャットダウン後にクラスターを再起動できます。

前提条件

  • cluster-admin ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
  • この手順では、クラスターを正常にシャットダウンしていることを前提としています。

手順

  1. 外部ストレージや LDAP サーバーなどのクラスターの依存関係すべてをオンにします。
  2. すべてのクラスターマシンを起動します。

    クラウドプロバイダーの Web コンソールなどでマシンを起動するには、ご使用のクラウド環境に適した方法を使用します。

    約 10 分程度待機してから、コントロールプレーンノードのステータス確認に進みます。

  3. すべてのコントロールプレーンノードが準備状態にあることを確認します。

    $ oc get nodes -l node-role.kubernetes.io/master

    以下の出力に示されているように、コントロールプレーンノードはステータスが Ready の場合、準備状態にあります。

    NAME                           STATUS   ROLES    AGE   VERSION
    ip-10-0-168-251.ec2.internal   Ready    master   75m   v1.26.0
    ip-10-0-170-223.ec2.internal   Ready    master   75m   v1.26.0
    ip-10-0-211-16.ec2.internal    Ready    master   75m   v1.26.0
  4. コントロールプレーンノードが準備状態に ない 場合、承認する必要がある保留中の証明書署名要求 (CSR) があるかどうかを確認します。

    1. 現在の CSR の一覧を取得します。

      $ oc get csr
    2. CSR の詳細をレビューし、これが有効であることを確認します。

      $ oc describe csr <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
    3. それぞれの有効な CSR を承認します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name>
  5. コントロールプレーンノードが準備状態になった後に、すべてのワーカーノードが準備状態にあることを確認します。

    $ oc get nodes -l node-role.kubernetes.io/worker

    以下の出力に示されているように、ワーカーノードのステータスが Ready の場合、ワーカーノードは準備状態にあります。

    NAME                           STATUS   ROLES    AGE   VERSION
    ip-10-0-179-95.ec2.internal    Ready    worker   64m   v1.26.0
    ip-10-0-182-134.ec2.internal   Ready    worker   64m   v1.26.0
    ip-10-0-250-100.ec2.internal   Ready    worker   64m   v1.26.0
  6. ワーカーノードが準備状態に ない 場合、承認する必要がある保留中の証明書署名要求 (CSR) があるかどうかを確認します。

    1. 現在の CSR の一覧を取得します。

      $ oc get csr
    2. CSR の詳細をレビューし、これが有効であることを確認します。

      $ oc describe csr <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
    3. それぞれの有効な CSR を承認します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name>
  7. クラスターが適切に起動していることを確認します。

    1. パフォーマンスが低下したクラスター Operator がないことを確認します。

      $ oc get clusteroperators

      DEGRADED 条件が True に設定されているクラスター Operator がないことを確認します。

      NAME                                       VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   DEGRADED   SINCE
      authentication                             4.13.0    True        False         False      59m
      cloud-credential                           4.13.0    True        False         False      85m
      cluster-autoscaler                         4.13.0    True        False         False      73m
      config-operator                            4.13.0    True        False         False      73m
      console                                    4.13.0    True        False         False      62m
      csi-snapshot-controller                    4.13.0    True        False         False      66m
      dns                                        4.13.0    True        False         False      76m
      etcd                                       4.13.0    True        False         False      76m
      ...
    2. すべてのノードが Ready 状態にあることを確認します。

      $ oc get nodes

      すべてのノードのステータスが Ready であることを確認します。

      NAME                           STATUS   ROLES    AGE   VERSION
      ip-10-0-168-251.ec2.internal   Ready    master   82m   v1.26.0
      ip-10-0-170-223.ec2.internal   Ready    master   82m   v1.26.0
      ip-10-0-179-95.ec2.internal    Ready    worker   70m   v1.26.0
      ip-10-0-182-134.ec2.internal   Ready    worker   70m   v1.26.0
      ip-10-0-211-16.ec2.internal    Ready    master   82m   v1.26.0
      ip-10-0-250-100.ec2.internal   Ready    worker   69m   v1.26.0

      クラスターが適切に起動しなかった場合、etcd バックアップを使用してクラスターを復元する必要がある場合があります。

  8. コントロールプレーンとワーカーノードの準備ができたら、クラスター内のすべてのノードをスケジュール可能としてマークします。以下のコマンドを実行します。

    for node in $(oc get nodes -o jsonpath='{.items[*].metadata.name}'); do echo ${node} ; oc adm uncordon ${node} ; done

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