3.3. テスト済みのクラスターの最大値に基づく環境計画
ノード上で物理リソースを過剰にサブスクライブすると、Kubernetes スケジューラーが Pod の配置時に行うリソースの保証に影響が及びます。メモリースワップを防ぐために実行できる処置について確認してください。
一部のテスト済みの最大値については、単一のディメンションが作成するオブジェクトでのみ変更されます。これらの制限はクラスター上で数多くのオブジェクトが実行されている場合には異なります。
このドキュメントに記載されている数は、Red Hat のテスト方法、セットアップ、設定、およびチューニングに基づいています。これらの数は、独自のセットアップおよび環境に応じて異なります。
環境の計画時に、ノードに配置できる Pod 数を判別します。
required pods per cluster / pods per node = total number of nodes needed
ノードあたりの Pod のデフォルトの最大数は 250 です。ただし、ノードに適合する Pod 数はアプリケーション自体によって異なります。「アプリケーション要件に合わせて環境計画を立てる方法」で説明されているように、アプリケーションのメモリー、CPU およびストレージの要件を検討してください。
シナリオ例
クラスターごとに 2200 の Pod のあるクラスターのスコープを設定する場合、ノードごとに最大 500 の Pod があることを前提として、最低でも 5 つのノードが必要になります。
2200 / 500 = 4.4
ノード数を 20 に増やす場合は、Pod 配分がノードごとに 110 の Pod に変わります。
2200 / 20 = 110
ここでは、以下のようになります。
required pods per cluster / total number of nodes = expected pods per node
OpenShift Container Platform には、SDN、DNS、Operator など、デフォルトですべてのワーカーノードで実行される複数のシステム Pod が付属しています。したがって、上記の式の結果は異なる場合があります。