2.3. RHV 環境の要件
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 クラスターをインストールし、実行するには、RHV 環境が以下の要件を満たしている必要があります。
これらの要件を満たさないと、インストールまたはプロセスが失敗する可能性があります。さらに、これらの要件を満たしていないと、OpenShift Container Platform クラスターはインストールしてから数日または数週間後に失敗する可能性があります。
CPU、メモリー、ストレージリソースについての以下の要件は、インストールプログラムが作成する仮想マシンのデフォルト数で乗算した デフォルト 値に基づいています。これらのリソースは、RHV 環境が OpenShift Container Platform 以外の操作に使用するものに 加え、利用可能でなければなりません。
デフォルトでは、インストールプログラムは 7 つの仮想マシンをインストールプロセスで作成します。まず、ブートストラップ仮想マシンを作成し、OpenShift Container Platform クラスターの残りの部分を作成する間に一時サービスとコントロールプレーンを提供します。インストールプログラムがクラスターの作成を終了すると、ブートストラップマシンが削除され、そのリソースが解放されます。
RHV 環境の仮想マシン数を増やす場合は、リソースを適宜増やす必要があります。
要件
- RHV のバージョンは 4.4 である。
- RHV 環境に Up 状態のデータセンターが 1 つあること。
- RHV データセンターに RHV クラスターが含まれていること。
RHV クラスターに OpenShift Container Platform クラスター専用の以下のリソースがあること。
- 最小 28 vCPU: インストール時に作成される 7 仮想マシンのそれぞれに 4 vCPU。
以下を含む 112 GiB 以上の RAM。
- 一時的なコントロールプレーンを提供するブートストラップマシン用に 16 GiB 以上。
- コントロールプレーンを提供する 3 つのコントロールプレーンマシンのそれぞれに 16 GiB 以上。
- アプリケーションワークロードを実行する 3 つのコンピュートマシンのそれぞれに 16 GiB 以上。
- RHV ストレージドメインは、これらの etcd バックエンドのパフォーマンス要件 を満たす必要があります。
- アフィニティーグループのサポートの場合: RHV クラスター内の 3 つ以上のホスト。必要に応じて、アフィニティーグループを無効にすることができます。詳細は、カスタマイズによる RHV へのクラスターのインストールの実稼働以外のラボセットアップのすべてのアフィニティーグループを削除する例を参照してください。
- 実稼働環境では、各仮想マシンに 120 GiB 以上が必要です。そのため、ストレージドメインはデフォルトの OpenShift Container Platform クラスターに 840 GiB 以上を提供する必要があります。リソースに制約のある環境または非実稼働環境では、各仮想マシンに 32 GiB 以上を指定する必要があるため、ストレージドメインにはデフォルトの OpenShift Container Platform クラスター用に 230 GiB 以上が必要になります。
- インストールおよび更新中に Red Hat Ecosystem Catalog からイメージをダウンロードするには、RHV クラスターがインターネット接続にアクセスできる必要があります。また、サブスクリプションおよびエンタイトルメントプロセスを単純化するために Telemetry サービスにもインターネット接続が必要です。
- RHV クラスターには、RHV Manager の REST API にアクセスできる仮想ネットワークが必要です。インストーラーが作成する仮想マシンが DHCP を使用して IP アドレスを取得するため、DHCP がこのネットワークで有効にされていることを確認します。
ターゲット RHV クラスターに OpenShift Container Platform クラスターをインストールし、管理するための以下の最小限の権限を持つユーザーアカウントおよびグループ。
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DiskOperator
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DiskCreator
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UserTemplateBasedVm
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TemplateOwner
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TemplateCreator
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ターゲットクラスターの
ClusterAdmin
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最小権限の原則を適用します。インストールプロセスで RHV で SuperUser
権限を持つ管理者アカウントを使用することを避けます。インストールプログラムは、ユーザーが指定する認証情報を、危険にさらされる可能性のある一時的な ovirt-config.yaml
ファイルに保存します。