1.6. ベアメタルのサンプル install-config.yaml ファイル
install-config.yaml
ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com 1 compute: 2 - name: worker replicas: 0 3 controlPlane: 4 name: master replicas: 1 5 metadata: name: sno-cluster 6 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 7 hostPrefix: 23 8 networkType: OVNKubernetes 9 serviceNetwork: 10 - 172.30.0.0/16 platform: none: {} 11 fips: false 12 pullSecret: '{"auths": ...}' 13 sshKey: 'ssh-ed25519 AAAA...' 14
- 1
- クラスターのベースドメイン。すべての DNS レコードはこのベースのサブドメインである必要があり、クラスター名が含まれる必要があります。
- 2 4
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 3
- このパラメーターは、インストールプロセスをトリガーする前に、エージェントベースのインストールが検出を待機するコンピュートマシンの数を制御します。これは、生成された ISO で起動する必要があるコンピューティングマシンの数です。注記
3 ノードクラスターをインストールする場合は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンをインストールする際にコンピュートマシンをデプロイしないでください。
- 5
- クラスターに追加するコントロールプレーンマシンの数。クラスターをこれらの値をクラスターの etcd エンドポイント数として使用するため、値はデプロイするコントロールプレーンマシンの数に一致する必要があります。
- 6
- DNS レコードに指定したクラスター名。
- 7
- Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスのブロック。このブロックは既存の物理ネットワークと重複できません。これらの IP アドレスは Pod ネットワークに使用されます。外部ネットワークから Pod にアクセスする必要がある場合、ロードバランサーおよびルーターを、トラフィックを管理するように設定する必要があります。注記
クラス E の CIDR 範囲は、将来の使用のために予約されています。クラス E CIDR 範囲を使用するには、ネットワーク環境がクラス E CIDR 範囲内の IP アドレスを受け入れるようにする必要があります。
- 8
- それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、
hostPrefix
が23
に設定されている場合、各ノードに指定のcidr
から/23
サブネットが割り当てられます。これにより、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスが許可されます。外部ネットワークからのノードへのアクセスを提供する必要がある場合には、ロードバランサーおよびルーターを、トラフィックを管理するように設定します。 - 9
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされている値は
OVNKubernetes
(デフォルト値) とOpenShiftSDN
です。 - 10
- サービス IP アドレスに使用する IP アドレスプール。1 つの IP アドレスプールのみを入力できます。このブロックは既存の物理ネットワークと重複できません。外部ネットワークからサービスにアクセスする必要がある場合、ロードバランサーおよびルーターを、トラフィックを管理するように設定します。
- 11
- 単一ノードクラスターの場合は、プラットフォームを
none
に設定しなくてはなりません。プラットフォームvsphere
とbaremetal
は、マルチノードクラスターの場合に設定可能です。注記プラットフォームを
vsphere
またはbaremetal
に設定すると、次の 3 つの方法でクラスターノードの IP アドレスエンドポイントを設定できます。- IPv4
- IPv6
- IPv4 と IPv6 の並列 (デュアルスタック)
デュアルスタックネットワーキングの例
networking: clusterNetwork: - cidr: 172.21.0.0/16 hostPrefix: 23 - cidr: fd02::/48 hostPrefix: 64 machineNetwork: - cidr: 192.168.11.0/16 - cidr: 2001:DB8::/32 serviceNetwork: - 172.22.0.0/16 - fd03::/112 networkType: OVNKubernetes platform: baremetal: apiVIPs: - 192.168.11.3 - 2001:DB8::4 ingressVIPs: - 192.168.11.4 - 2001:DB8::5
- 12
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。重要
OpenShift Container Platform 4.13 は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9.2 をベースにしています。FIPS 検証用に RHEL 9.2 暗号化モジュールがまだ送信されていません。詳細は、4.13 OpenShift Container Platform リリースノート の "About this release" を参照してください。
- 13
- このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
- 14
- Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の
core
ユーザーの SSH 公開鍵。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。