7.9. インストール設定ファイルの作成
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。ネットワークが制限されたインストールでは、これらのファイルがミラーホスト上に置かれます。
-
ミラーレジストリーの作成時に生成された
imageContentSources
値を使用します。 - ミラーレジストリーの証明書の内容を取得する。
- Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを取得し、これをアクセス可能な場所にアップロードする。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory> 1
- 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
注記古い設定の再利用を回避するために、
~/.powervs
ディレクトリーは必ず削除してください。以下のコマンドを実行します。$ rm -rf ~/.powervs
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして openstack を選択します。
- クラスターのインストールに使用する Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) の外部ネットワーク名を指定します。
- OpenShift API への外部アクセスに使用する floating IP アドレスを指定します。
- コントロールプレーンノードに使用する少なくとも 16 GB の RAM とコンピュートノードに使用する 8 GB の RAM を持つ RHOSP フレーバーを指定します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。すべての DNS レコードはこのベースのサブドメインとなり、クラスター名も含まれます。
- クラスターの名前を入力します。名前は 14 文字以下でなければなりません。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
install-config.yaml
ファイルで、platform.openstack.clusterOSImage
の値をイメージの場所または名前に設定します。以下に例を示します。platform: openstack: clusterOSImage: http://mirror.example.com/images/rhcos-43.81.201912131630.0-openstack.x86_64.qcow2.gz?sha256=ffebbd68e8a1f2a245ca19522c16c86f67f9ac8e4e0c1f0a812b068b16f7265d
install-config.yaml
ファイルを編集し、ネットワークが制限された環境でのインストールに必要な追加の情報を提供します。pullSecret
の値を更新して、レジストリーの認証情報を追加します。pullSecret: '{"auths":{"<mirror_host_name>:5000": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
<mirror_host_name>
の場合、ミラーレジストリーの証明書で指定したレジストリードメイン名を指定し、<credentials>
の場合は、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードを指定します。additionalTrustBundle
パラメーターおよび値を追加します。additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE-----
この値は、ミラーレジストリーに使用した証明書ファイルの内容である必要があります。証明書ファイルは、既存の信頼できる認証局、またはミラーレジストリー用に生成した自己署名証明書のいずれかです。
次の YAML の抜粋のようなイメージコンテンツリソースを追加します。
imageContentSources: - mirrors: - <mirror_host_name>:5000/<repo_name>/release source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release - mirrors: - <mirror_host_name>:5000/<repo_name>/release source: registry.redhat.io/ocp/release
これらの値には、ミラーレジストリーの作成時に記録された
imageContentSources
を使用します。
-
必要な
install-config.yaml
ファイルに他の変更を加えます。利用可能なパラメーターの詳細については、インストール設定パラメーターセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
7.9.1. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
Kuryr のインストールでは、HTTP プロキシーがデフォルト設定されます。
前提条件
Proxy
オブジェクトを使用する制限付きネットワークで Kuryr をインストールする場合には、プロキシーはクラスターが使用するルーターとの応答が可能でなければなりません。root ユーザーとしてコマンドラインからプロキシー設定の静的ルートを追加するには、次のように入力します。$ ip route add <cluster_network_cidr> via <installer_subnet_gateway>
-
制限付きサブネットには、Kuryr が作成する
Router
リソースにリンクできるように定義され、使用可能なゲートウェイが必要です。 -
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。apiVersion: v1 baseDomain: my.domain.com proxy: httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1 httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2 noProxy: example.com 3 additionalTrustBundle: | 4 -----BEGIN CERTIFICATE----- <MY_TRUSTED_CA_CERT> -----END CERTIFICATE----- additionalTrustBundlePolicy: <policy_to_add_additionalTrustBundle> 5
- 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
- ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
7.9.2. インストール設定パラメーター
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
7.9.2.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
{ "auths":{ "cloud.openshift.com":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" }, "quay.io":{ "auth":"b3Blb=", "email":"you@example.com" } } } |
7.9.2.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールする Red Hat OpenShift Networking ネットワークプラグイン。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 |
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプラグインは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 |
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 |
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
7.9.2.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。詳細は、インストール の「クラスター機能ページ」を参照してください。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| ワークロードパーティション設定を使用して、OpenShift Container Platform サービス、クラスター管理ワークロード、およびインフラストラクチャー Pod を分離し、予約された CPU セットで実行できます。ワークロードパーティショニングはインストール中にのみ有効にすることができ、インストール後に無効にすることはできません。このフィールドはワークロードのパーティショニングを有効にしますが、特定の CPU を使用するようにワークロードを設定するわけではありません。詳細は、スケーラビリティとパフォーマンス セクションの ワークロードパーティショニング ページを参照してください。 |
|
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | String |
compute: hyperthreading: |
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| 機能セットのクラスターを有効にします。機能セットは、デフォルトで有効にされない OpenShift Container Platform 機能のコレクションです。インストール中に機能セットを有効にする方法の詳細は、「機能ゲートの使用による各種機能の有効化」を参照してください。 |
文字列。 |
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | String |
controlPlane: hyperthreading: |
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
このパラメーターを 重要
フィールドの値が |
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
- すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、認証と認可 コンテンツの「クラウドプロバイダーの認証情報の管理」を参照してください。
7.9.2.4. 追加の Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 設定パラメーター
追加の RHOSP 設定パラメーターは以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| コンピュートマシンの場合、root ボリュームのギガバイトのサイズになります。この値を設定しない場合、マシンは一時ストレージを使用します。 |
整数 (例: |
| コンピュートマシンの場合、root のボリュームタイプです。 |
文字列 (例: |
| コントロールプレーンマシンの場合、root ボリュームのギガバイトのサイズになります。この値を設定しない場合、マシンは一時ストレージを使用します。 |
整数 (例: |
| コントロールプレーンマシンの場合、root ボリュームのタイプです。 |
文字列 (例: |
|
|
文字列 (例: |
| インストールに使用される RHOSP の外部ネットワーク名。 |
文字列 (例: |
| コントロールプレーンおよびコンピュートマシンに使用する RHOSP フレーバー。
このプロパティーは非推奨にされています。すべてのマシンプールのデフォルトとしてフレーバーを使用するには、これを |
文字列 (例: |
7.9.2.5. オプションの RHOSP 設定パラメーター
オプションの RHOSP 設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| コンピュートマシンに関連付けられた追加のネットワーク。追加ネットワーク用に許可されるアドレスのペアは作成されません。 |
文字列としての 1 つ以上の UUID のリスト。例: |
| コンピュートマシンに関連付けられた追加のセキュリティーグループ。 |
文字列としての 1 つ以上の UUID のリスト。例: |
| マシンをインストールする RHOSP Compute (Nova) アベイラビリティーゾーン (AZs)。このパラメーターが設定されていない場合、インストールプログラムは RHOSP 管理者が設定した Nova のデフォルト設定に依存します。 Kuryr を使用するクラスターでは、RHOSP Octavia はアベイラビリティーゾーンをサポートしません。ロードバランサーおよび Amphora プロバイダードライバーを使用している場合、Amphora 仮想マシンに依存する OpenShift Container Platform サービスは、このプロパティーの値に基づいて作成されません。 |
文字列のリスト(例: |
| コンピュートマシンの root ボリュームをインストールするアベイラビリティーゾーン。このパラメーターに値を設定しない場合、インストールプログラムはデフォルトのアベイラビリティーゾーンを選択します。 |
文字列のリスト (例: |
|
プール内のコンピュートマシンを含むグループに適用するサーバーグループポリシー。作成後にサーバーグループのポリシーまたは所属を変更することはできません。サポートされているオプションには、
厳密な |
マシンプールに適用するサーバーグループポリシー。たとえば、 |
| コントロールプレーンマシンに関連付けられた追加のネットワーク。追加ネットワーク用に許可されるアドレスのペアは作成されません。 コントロールプレーンマシンに接続されている追加のネットワークも、ブートストラップノードに接続されています。 |
文字列としての 1 つ以上の UUID のリスト。例: |
| コントロールプレーンマシンに関連付けられた追加のセキュリティーグループ。 |
文字列としての 1 つ以上の UUID のリスト。例: |
| マシンをインストールする RHOSP Compute (Nova) アベイラビリティーゾーン (AZs)。このパラメーターが設定されていない場合、インストールプログラムは RHOSP 管理者が設定した Nova のデフォルト設定に依存します。 Kuryr を使用するクラスターでは、RHOSP Octavia はアベイラビリティーゾーンをサポートしません。ロードバランサーおよび Amphora プロバイダードライバーを使用している場合、Amphora 仮想マシンに依存する OpenShift Container Platform サービスは、このプロパティーの値に基づいて作成されません。 |
文字列のリスト(例: |
| コントロールプレーンマシンの root ボリュームをインストールするアベイラビリティーゾーン。この値を設定しない場合、インストールプログラムはデフォルトのアベイラビリティーゾーンを選択します。 |
文字列の一覧 (例: |
|
プール内のコントロールプレーンマシンを含むグループに適用するサーバーグループポリシー。作成後にサーバーグループのポリシーまたは所属を変更することはできません。サポートされているオプションには、
厳密な |
マシンプールに適用するサーバーグループポリシー。たとえば、 |
| インストールプログラムが RHCOS イメージをダウンロードする場所。 ネットワークが制限された環境でインストールを実行するには、このパラメーターを設定する必要があります。 | HTTP または HTTPS の URL (オプションで SHA-256 形式のチェックサムを使用)。
例: |
|
Glance のインストーラーでアップロードされた ClusterOSImage に追加するプロパティー。このプロパティーは、
このプロパティーを使用し、ノードあたり 26 PV の RHOSP のデフォルト永続ボリューム (PV) の制限を超過することができます。制限を超えるには、
このプロパティーを使用し、 |
キーと値の文字列のペアのリスト。例: |
| デフォルトのマシンプールプラットフォームの設定。 |
{ "type": "ml.large", "rootVolume": { "size": 30, "type": "performance" } } |
|
Ingress ポートに関連付ける既存の Floating IP アドレス。このプロパティーを使用するには、 |
IP アドレス (例: |
|
API ロードバランサーに関連付ける既存の Floating IP アドレス。このプロパティーを使用するには、 |
IP アドレス (例: |
| クラスターインスタンスが DNS 解決に使用する外部 DNS サーバーの IP アドレス。 |
文字列としての IP アドレスのリスト。例: |
|
デフォルトの内部ロードバランサーを使用するかどうか。値が |
|
| クラスターのノードが使用する RHOSP サブネットの UUID。ノードおよび仮想 IP (VIP) ポートがこのサブネットに作成されます。
カスタムサブネットにデプロイする場合、OpenShift Container Platform インストーラーに外部 DNS サーバーを指定することはできません。代わりに、DNS を RHOSP のサブネットに追加 します。 |
文字列としての UUID。例: |
7.9.2.6. 障害ドメインの RHOSP パラメーター
RHOSP 障害ドメインはテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) デプロイメントには、障害ドメインの単一の実装がありません。その代わり、コンピュートサービスの Nova、ネットワーキングサービスの Neutron、ストレージサービスの Cinder など、サービスごとに個別にアベイラビリティゾーンを定義しています。
OpenShift Container Platform 4.13 以降、サポートされているすべてのアベイラビリティーゾーンタイプをカバーする、RHOSP デプロイメントの障害ドメインの統一定義が存在します。障害ドメインを使用すると、Nova、Neutron、および Cinder 設定の関連する側面を 1 か所から制御できます。
RHOSP では、ポートはネットワーク接続を記述し、コンピューティングマシン内のインターフェイスにマップします。ポートには次の機能もあります。
- ネットワークまたは 1 つ以上のサブネットによって定義されます
- マシンを 1 つ以上のサブネットに接続します
障害ドメインは、ポートを使用してデプロイメントのサービスをグループ化します。障害ドメインを使用する場合、各マシンは以下に接続します。
-
オブジェクトが存在する間、ID が
control-plane
であるportTarget
オブジェクト。 -
独自の障害ドメイン内のすべての非コントロールプレーン
portTarget
オブジェクト。 -
マシンプールの
additionalNetworkIDs
リスト内のすべてのネットワーク。
マシンプールの障害ドメインを設定するには、controlPlane.platform.openstack.failureDomains
で可用性ゾーンとポートターゲットのパラメーターを編集します。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| サーバーの可用性ゾーン。指定しない場合は、クラスターのデフォルトが使用されます。 |
アベイラビリティーゾーンの名前。例: |
| ルートボリュームの可用性ゾーン。指定しない場合は、クラスターのデフォルトが使用されます。 |
アベイラビリティーゾーンの名前。例: |
|
|
|
|
個々のポートターゲットの ID。そのポートターゲットをマシンの最初のネットワークとして選択するには、このパラメーターの値を |
|
| 必須。障害ドメイン内のマシンに接続するネットワークの名前または ID。 |
名前または UUID を含む network: id: 8db6a48e-375b-4caa-b20b-5b9a7218bfe6 または network: name: my-network-1 |
| 固定 IP アドレスを割り当てるサブネット。これらのサブネットは、ポートと同じネットワーク内に存在する必要があります。 |
|
ゾーンフィールドと障害ドメインを組み合わせることはできません。障害ドメインを使用する場合は、controlPlane.zone
フィールドと controlPlane.rootVolume.zone
フィールドを未設定のままにしておく必要があります。
7.9.3. 制限された OpenStack インストールのカスタマイズされた install-config.yaml
ファイルのサンプル
このサンプル install-config.yaml
は、すべての可能な Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) カスタマイズオプションを示しています。
このサンプルファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得する必要があります。
apiVersion: v1 baseDomain: example.com controlPlane: name: master platform: {} replicas: 3 compute: - name: worker platform: openstack: type: ml.large replicas: 3 metadata: name: example networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 networkType: OVNKubernetes platform: openstack: region: region1 cloud: mycloud externalNetwork: external computeFlavor: m1.xlarge apiFloatingIP: 128.0.0.1 fips: false pullSecret: '{"auths": ...}' sshKey: ssh-ed25519 AAAA... additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE----- imageContentSources: - mirrors: - <mirror_registry>/<repo_name>/release source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release - mirrors: - <mirror_registry>/<repo_name>/release source: quay.io/openshift-release-dev/ocp-v4.0-art-dev