7.18.15.2. 静的にプロビジョニングされた永続ボリュームの回収
永続ボリューム要求 (PVC) のバインドを解除し、PV を削除して静的にプロビジョニングされた永続ボリューム (PV) を回収します。共有ストレージを手動で削除する必要がある場合もあります。
静的にプロビジョニングされる PV の回収方法は、基礎となるストレージによって異なります。この手順では、ストレージに応じてカスタマイズする必要がある可能性のある一般的な方法を示します。
手順
PV の回収ポリシーが
Retain
に設定されていることを確認します。PV の回収ポリシーを確認します。
$ oc get pv <pv_name> -o yaml | grep 'persistentVolumeReclaimPolicy'
persistentVolumeReclaimPolicy
がRetain
に設定されていない場合、以下のコマンドで回収ポリシーを編集します。$ oc patch pv <pv_name> -p '{"spec":{"persistentVolumeReclaimPolicy":"Retain"}}'
PV を使用しているリソースがないことを確認します。
$ oc describe pvc <pvc_name> | grep 'Mounted By:'
PVC を使用するリソースをすべて削除してから継続します。
PVC を削除して PV を解放します。
$ oc delete pvc <pvc_name>
オプション: PV 設定を YAML ファイルにエクスポートします。この手順の後半で共有ストレージを手動で削除する場合は、この設定を参照してください。このファイルで
spec
パラメーターをベースとして使用し、PV の回収後に同じストレージ設定で新規 PV を作成することもできます。$ oc get pv <pv_name> -o yaml > <file_name>.yaml
PV を削除します。
$ oc delete pv <pv_name>
オプション: ストレージタイプによっては、共有ストレージフォルダーの内容を削除する必要がある場合があります。
$ rm -rf <path_to_share_storage>
オプション: 削除された PV と同じストレージ設定を使用する PV を作成します。回収された PV 設定をすでにエクスポートしている場合、そのファイルの
spec
パラメーターを新規 PV マニフェストのベースとして使用することができます。注記競合の可能性を回避するには、新規 PV オブジェクトに削除されたものとは異なる名前を割り当てることが推奨されます。
$ oc create -f <new_pv_name>.yaml
関連情報
- 仮想マシンのローカルストレージの設定
- OpenShift Container Platform Storage ドキュメントには、永続ストレージ についての詳細情報が記載されています。