5.4. ビルドプロセスの設計
コンテナーの層を使用できるようにコンテナーイメージ管理およびビルドプロセスを設計して、制御を分離可能にすることができます。
たとえば、運用チームはベースイメージを管理します。一方で、アーキテクトはミドルウェア、ランタイム、データベース、その他のソリューションを管理します。一方で、アーキテクトはミドルウェア、ランタイム、データベース、その他のソリューションを管理します。 これにより、開発者はアプリケーション層のみを使用し、コードの作成に集中することができます。
新しい脆弱性情報は常に更新されるので、コンテナーのコンテンツを継続的かつプロアクティブに確認する必要があります。これを実行するには、自動化されたセキュリティーテストをビルドまたは CI プロセスに統合する必要があります。以下に例を示します。
- SAST / DAST – 静的および動的なセキュリティーテストツール
- 既知の脆弱性をリアルタイムにチェックするためのスキャナー。このようなツールは、コンテナー内のオープンソースパッケージをカタログ化し、既知の脆弱性について通知し、スキャン済みのパッケージに新たな脆弱性が検出されるとその更新情報を送信します。
CI プロセスには、セキュリティースキャンで発見される問題について担当チームが適切に対処できるように、これらの問題のフラグをビルドに付けるポリシーを含める必要があります。カスタマイズしたコンテナーに署名することで、ビルドとデプロイメント間に改ざんが発生しないようにします。
参考文献
- Red Hat Enterprise Linux Atomic Host Managing Containers:Signing Container Images