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7.6.19. 高度な監査

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高度な監査機能は、詳細なイベントのフィルターリングや複数の出力バックエンドなど、基本的な監査機能 に対するいくつかの改良機能を提供します。

高度な監査機能を有効にするには、監査ポリシーファイルを作成し、以下の値を openshift_master_audit_config および openshift_master_audit_policyfile パラメーターに指定します。

openshift_master_audit_config={"enabled": true, "auditFilePath": "/var/log/origin/audit-ocp.log", "maximumFileRetentionDays": 14, "maximumFileSizeMegabytes": 500, "maximumRetainedFiles": 5, "policyFile": "/etc/origin/master/adv-audit.yaml", "logFormat":"json"}
openshift_master_audit_policyfile="/<path>/adv-audit.yaml"
重要

adv-audit.yaml ファイルを作成してからクラスターをインストールし、その場所をクラスターのインベントリーファイルに指定する必要があります。

以下の表には、使用できる追加のオプションが含まれています。

表7.19 高度な監査設定パラメーター
パラメーター名説明

policyFile

監査ポリシー設定を定義するファイルへのパスです。

policyConfiguration

組み込まれる監査ポリシー設定です。

logFormat

保存される監査ログのフォーマットを指定します。許可されている値は legacy (基本的な監査に使用されるフォーマット) と json です。

webHookKubeConfig

監査の Webhook 設定を定義する .kubeconfig でフォーマットされたファイルへのパスです。 ここにイベントが送信されます。

webHookMode

監査イベントを送信するためのストラテジーを指定します。許可される値は block (直前のイベント処理が完了するまで別のイベントの処理をブロックする) と batch (イベントをバッファー処理し、バッチで提供する) です。

重要

高度な監査機能を有効にするには、監査ポリシールールを記述する policyFile または policyConfiguration を指定する必要があります。

監査ポリシーの設定例

apiVersion: audit.k8s.io/v1beta1
kind: Policy
rules:

  # Do not log watch requests by the "system:kube-proxy" on endpoints or services
  - level: None 1
    users: ["system:kube-proxy"] 2
    verbs: ["watch"] 3
    resources: 4
    - group: ""
      resources: ["endpoints", "services"]

  # Do not log authenticated requests to certain non-resource URL paths.
  - level: None
    userGroups: ["system:authenticated"] 5
    nonResourceURLs: 6
    - "/api*" # Wildcard matching.
    - "/version"

  # Log the request body of configmap changes in kube-system.
  - level: Request
    resources:
    - group: "" # core API group
      resources: ["configmaps"]
    # This rule only applies to resources in the "kube-system" namespace.
    # The empty string "" can be used to select non-namespaced resources.
    namespaces: ["kube-system"] 7

  # Log configmap and secret changes in all other namespaces at the metadata level.
  - level: Metadata
    resources:
    - group: "" # core API group
      resources: ["secrets", "configmaps"]

  # Log all other resources in core and extensions at the request level.
  - level: Request
    resources:
    - group: "" # core API group
    - group: "extensions" # Version of group should NOT be included.

  # A catch-all rule to log all other requests at the Metadata level.
  - level: Metadata 8

  # Log login failures from the web console or CLI. Review the logs and refine your policies.
  - level: Metadata
    nonResourceURLs:
    - /login* 9
    - /oauth* 10

1 8
すべてのイベントは以下の 4 つのレベルでログに記録できます。
  • None - このルールに一致するイベントは記録されません。
  • Metadata - 要求のメタデータ (要求しているユーザー、タイムスタンプ、リソース、verb など) をログに記録します。要求または応答本体はログに記録しません。 基本的な監査で使用されるレベルと同じレベルになります。
  • Request - イベントのメタデータと要求本体をログに記録します。 応答本体はログに記録しません。
  • RequestResponse - イベントのメタデータ、要求、および応答本体をログに記録します。
2
このルールが適用されるユーザーの一覧です。一覧が空の場合はすべてのユーザーに適用されます。
3
このルールが適用される verb の一覧です。一覧が空の場合はすべての verb に適用されます。これは API 要求に関連付けられる Kubernetes の verb です (getlistwatchcreateupdatepatchdeletedeletecollectionproxy など)。
4
このルールが適用されるリソースの一覧です。一覧が空の場合はすべてのリソースに適用されます。各リソースは、それが割り当てられるグループ (例: 空の場合は Kubernetes core API、バッチ、build.openshift.io などを指します) 、およびそのグループのリソース一覧として指定されます。
5
このルールが適用されるグループの一覧です。一覧が空の場合はすべてのグループに適用されます。
6
このルールが適用されるリソース以外の URL の一覧です。
7
このルールが適用される namespace の一覧です。一覧が空の場合はすべての namespace に適用されます。
9
Web コンソールが使用するエンドポイントです。
10
CLI が使用するエンドポイントです。

高度な監査についての詳細は、Kubernetes のドキュメント を参照してください。

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