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5.7.2. ルーター

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OpenShift Container Platform 管理者は、OpenShift Container Platform のノードに ルーター をデプロイできるので、開発者が作成した ルートを外部クライアントが利用できるようになります。OpenShift Container Platform のルーティング層はプラグ可能で、複数の ルータープラグイン がデフォルトで提供され、サポートされています。

注記

ルーターの設定に関する情報は、クラスター設定ガイドを参照してください。

ルーターは、サービスセレクターを使用して、サービスと、サービスをバッキングするエンドポイントを検索します。ルーターとサービス両方が負荷分散を提供する場合には、OpenShift Container Platform はルーターの負荷分散を使用します。ルーターはサービスの IP アドレスに関連の変更がないかを検出して、その設定に合わせて変化します。これは、カスタムルーターが API オブジェクトの変更を外部のルーティングソリューションに通信できるので、便利です。

要求のパスは、1 つまたは複数のルーターに対して、ホスト名の DNS を解決することから始まります。推奨の方法は、複数のルーターインスタンスでバックされる 1 つまたは複数の仮想 IP (VIP) アドレスを参照するワイルドカード DNS エントリーでクラウドドメインを定義する方法です。クラウドドメイン外の名前とアドレスを使用するルートには、個別の DNS エントリー設定が必要です。

VIP アドレスがルーターよりも少ない場合には、アドレス分のルーターが active で、残りは passive になります。passive ルーターは ホットスタンバイ ルーターとして知られています。たとえば、VIP アドレスが 2 つ、ルーターが 3 つの場合には、active-active-passive 設定になります。ルーターの VIP 設定に関する詳細情報は、高可用性を参照してください。

ルートは、ルーターセット間で シャード化 されます。管理者は、クラスター全体でシャード化を設定し、ユーザーはプロジェクトに含まれる namespace にシャード化を設定できます。オペレーターは、シャード化すると、複数のルーターグループを定義できるようになります。このグループ内の各ルーターはトラフィックのサブネット 1 つにのみ対応できます。

OpenShift Container Platform ルーターは、外部のホスト名マッピングと、ルーターに区別情報を直接渡すプロトコルを使用して サービス エンドポイントの負荷分散を行います。ルーターは、送信先を判断できるように、プロトコルにホスト名が存在している必要があります。

ルータープラグインはデフォルトで、ホストポート 80 (HTTP) および 443 (HTTPS) にバインドできます。つまり、配置されていないと、これらのポートは使用されないので、ルーターはノードに配置されている必要があります。または、ルーターは、ROUTER_SERVICE_HTTP_PORT および ROUTER_SERVICE_HTTPS_PORT 環境変数を設定して、他のポートをリッスンするように設定してください。

ルーターは、ホストノードのポートにバインドされるので、ルーターがホストネットワークを使用している場合には (デフォルト)、各ノードに 1 つしかこれらのポートをリッスンするルーターを配置できません。クラスターネットワークは、全ルーターがクラスター内のすべての Pod にアクセスできるように設定します。

ルーターは以下のプロトコルをサポートします。

  • HTTP
  • HTTPS (SNI を使用)
  • WebSocket
  • SNI 付きの TLS
注記

WebSocket トラフィックは、同じルート規則を使用し、他のトラフィックと同じ TLS 終端タイプをサポートします。

セキュアな接続を確立するには、クライアントとサーバーに共通する 暗号化 を取り決める必要があります。時間が経つにつれ、よりセキュリティーの高く、新しい暗号化が利用でき、クライアントソフトウェアに統合されます。以前のクライアントは陳腐化し、セキュリティーの低い、以前の暗号化は使用が停止されます。デフォルトでは、ルーターは、一般的に入手できる、幅広いクライアントに対応します。ルーターは、任意のクライアントをサポートする暗号化の中で選択したものを使用し、セキュリティーが低い暗号化を使用しないように設定できます。

5.7.2.1. テンプレートルーター

テンプレートルーター は、ルーターの一種で、特定のインフラストラクチャー情報を基盤のルーター実装に提供します。 以下に例を示します。

  • エンドポイントおよびルートを監視するラッパーです。
  • 消費可能なフォームに保存されるエンドポイントとルートデータ。
  • 内部の状態を設定可能なテンプレートに渡し、テンプレートを実行します。
  • 再ロードスクリプトを呼び出します。
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