37.5. ストレージに関する考慮事項
Elasticsearch インデックスはシャードとそれに対応するレプリカのコレクションです。これにより ES は高可用性を内部に実装しているので、ハードウェアベースのミラーリング RAID のバリアントを使用する必要はほとんどありません。RAID 0 を使用して全体的なディスクパフォーマンスを向上させることは可能です。
永続ボリューム がそれぞれの Elasticsearch デプロイメント設定に追加されます。OpenShift Container Platform では、これは通常 Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求) を使用して実行されます。
PVC の名前は openshift_logging_es_pvc_prefix 設定に基づいて指定されます。詳細は、永続 Elasticsearch ストレージ を参照してください。
Fluentd では systemd journal および /var/lib/docker/containers/*.log からのログを Elasticsearch に送信します。詳細はこちらを参照してください。
最適なパフォーマンスを得るには、ローカルの SSD ドライブの使用を推奨します。Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 では、SATA ディスク以外のすべてのブロックデバイスについては deadline IO スケジューラーがデフォルトです。SATA ディスクについては、デフォルトの IO スケジューラーは cfq になります。
ES 用のストレージのサイジングは、インデックスの最適化方法よって大きく変わります。このため、必要なデータ量とアプリケーションログデータの集計方法を事前に検討しておく必要があります。一部の Elasticsearch ユーザーは、絶対的なストレージ使用率をおよそ 50% に維持し、常に 70% 未満にする必要があることを確認 しています。これは、大規模なマージ操作を実行する際に Elasticsearch が応答しなくなる状態を避けるのに役立ちます。