2.3.5. 環境変数


.NET Core イメージは、複数の環境変数をサポートします。これらの変数を設定して、.NET Core アプリケーションのビルド動作を制御できます。

注記

S2I ビルド設定または .s2i/environment ファイルで、ビルドの動作を制御する環境変数を設定して、これらをビルドの手順で利用できるようにする必要があります。

表2.3 NET Core 環境変数
変数名説明デフォルト

DOTNET_STARTUP_PROJECT

実行するプロジェクトを選択します。これは、プロジェクトファイル (例: csproj または fsproj) または単一のプロジェクトファイルを含むフォルダーである必要があります。

.

DOTNET_ASSEMBLY_NAME

実行するアセンブリーを選択します。これには .dll 拡張子を 含めない でください。これを、csproj (PropertyGroup/AssemblyName) で指定した出力アセンブリー名に設定します。

csproj ファイルの名前。

DOTNET_RESTORE_SOURCES

復元操作中に使用される NuGet パッケージソースのスペース区切り一覧を指定します。これにより、NuGet.config ファイルで指定されたすべてのソースが上書きされます。

 

DOTNET_TOOLS

アプリケーションをビルドする前に、インストールする.NET ツールのリストを指定します。特定バージョンのインストールするには、パッケージ名の最後に @<version> を追加します。

 

DOTNET_NPM_TOOLS

アプリケーションをビルドする前にインストールする NPM パッケージの一覧を指定します。

 

DOTNET_TEST_PROJECTS

テストするテストプロジェクトの一覧を指定します。これは、プロジェクトファイルまたは、単一のプロジェクトファイルを含むディレクトリーである必要があります。各項目に対して dotnet test が呼び出されます。

 

DOTNET_CONFIGURATION

Debug モードまたは Release モードでアプリケーションを実行します。この値は、Release または Debug のいずれかである必要があります。

Release

DOTNET_VERBOSITY

dotnet build コマンドの詳細度を指定します。これを設定した場合には、環境変数がビルドの開始時に出力されます。この変数は、msbuild の詳細値 (q[uiet]m[inimal]n[ormal]d[etailed]、および diag[nostic]) のいずれかに設定できます。

 

HTTP_PROXY, HTTPS_PROXY

アプリケーションのビルド時および実行時に使用する HTTP/HTTPS プロキシーを設定します。

 

NPM_MIRROR

ビルドプロセス中にカスタム NPM レジストリーミラーを使用してパッケージをダウンロードします。

 

ASPNETCORE_URLS

この変数は http://*:8080 に設定され、イメージにより公開されるポートを使用するように ASP.NET Core を設定します。これを変更することは 推奨されません

http://*:8080

DOTNET_RM_SRC

true に設定すると、ソースコードはイメージに含まれません。

 

DOTNET_SSL_DIRS

信頼する追加の SSL 証明書を含むフォルダーとファイルの一覧を指定するために使用されます。証明書は、ビルド中に実行される各プロセスと、ビルド後にイメージで実行されるすべてのプロセス (ビルドされたアプリケーションを含む) によって信頼されます。項目は、(/ で始まる) 絶対パスまたはソースリポジトリーのパス (証明書など) にすることができます。

 

DOTNET_RESTORE_DISABLE_PARALLEL

true に設定すると、複数のプロジェクトを並行して復元できなくなります。これにより、ビルドコンテナーが CPU 制限の値が低く設定された状態で実行されている場合にも復元タイムアウトのエラーが減少します。

false

DOTNET_INCREMENTAL

true に設定すると、NuGet パッケージは保持され、インクリメンタルビルドに再利用できます。

false

DOTNET_PACK

true に設定すると、パブリッシュされたアプリケーションが含まれる tar.gz ファイルが /opt/app-root/app.tar.gz に作成されます。

 
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