13.3.2. マスター設定ファイルでのアイデンティティープロバイダーの設定
マスター設定ファイル を変更することで、必要なアイデンティティープロバイダーを使用してマスターホストで認証を設定できます。
例13.1 マスター設定ファイルでのアイデンティティープロバイダーの設定例
... oauthConfig: identityProviders: - name: htpasswd_auth challenge: true login: true mappingMethod: "claim" ...
デフォルトの claim
値に設定されている場合、アイデンティティーを以前に存在していたユーザー名にマッピングすると OAuth が失敗します。
13.3.2.1. lookup マッピング方法を使用する場合のユーザーの手動プロビジョニング
lookup
マッピング方法を使用する場合、ユーザープロビジョニングは外部システムによって API 経由で行われます。通常、アイデンティティーは、ログイン時にユーザーに自動的にマッピングされます。lookup マッピング方法は、この自動マッピングを自動的に無効にします。 そのため、ユーザーを手動でプロビジョニングする必要があります。
identity オブジェクトの詳細については、Identity ユーザー API オブジェクトを参照してください。
lookup
マッピング方法を使用する場合は、アイデンティティープロバイダーを設定した後にユーザーごとに以下の手順を使用してください。
OpenShift Container Platform ユーザーを作成します (まだ作成していない場合)。
$ oc create user <username>
たとえば、以下のコマンドを実行して OpenShift Container Platform ユーザー
bob
を作成します。$ oc create user bob
OpenShift Container Platform アイデンティティーを作成します (まだ作成していない場合)。アイデンティティープロバイダーの名前と、アイデンティティープロバイダーの範囲でこのアイデンティティーを一意に表す名前を使用します。
$ oc create identity <identity-provider>:<user-id-from-identity-provider>
<identity-provider>
は、マスター設定のアイデンティティープロバイダーの名前であり、以下の該当するアイデンティティープロバイダーセクションに表示されています。たとえば、以下のコマンドを実行すると、アイデンティティープロバイダーが
ldap_provider
、アイデンティティープロバイダーのユーザー名がbob_s
のアイデンティティーが作成されます。$ oc create identity ldap_provider:bob_s
作成したユーザーとアイデンティティーのユーザー/アイデンティティーマッピングを作成します。
$ oc create useridentitymapping <identity-provider>:<user-id-from-identity-provider> <username>
たとえば、以下のコマンドを実行すると、アイデンティティーがユーザーにマッピングされます。
$ oc create useridentitymapping ldap_provider:bob_s bob