2.3. Web コンソール
2.3.1. 概要
OpenShift Container Platform Web コンソールは、Web ブラウザーからアクセスできるユーザーインターフェイスです。開発者は Web コンソールを使用して プロジェクト のコンテンツを視覚的に把握し、参照し、管理することができます。
Web コンソールを使用するために JavaScript が有効にされている必要があります。WebSocket をサポートする Web ブラウザーを使用することが最も推奨されます。
Web コンソールは マスター 上で Pod として実行されます。Web コンソールを実行するために必要な静的なアセットは Pod によって提供されます。また、管理者は拡張を使用して Web コンソールのカスタマイズ を実行できます。 これにより、Web コンソールによる読み込み実行時にスクリプトを実行でき、カスタムスタイルシートを読み込むことができます。
ブラウザーから Web コンソールにアクセスする際に、まず必要な静的アセットをすべて読み込みます。次に、openshift start
オプションの --public-master
で定義される値、openshift-web-console
namespace で定義される webconsole-config
設定マップの関連パラメーター masterPublicURL
から定義される値を使用して、OpenShift Container Platform API に要求を行います。Web コンソールは WebSocket を使用して API サーバーとの永続的な接続を維持し、更新情報を利用可能になる時点で受信します。
図2.3 sWeb コンソール要求アーキテクチャー
Web コンソールの設定されたホスト名および IP アドレスは、ブラウザーが要求をクロスオリジンの要求とみなす場合でも API サーバーに安全にアクセスできるようにホワイトリスト化されます。異なるホスト名を使用して Web アプリケーションから API サーバーにアクセスするには、openshift start
で --cors-allowed-origins
オプションを指定するか、または関連するマスター設定ファイルパラメーターの master configuration file parameter corsAllowedOrigins
で指定してホスト名をホワイトリスト化する必要があります。
corsAllowedOrigins
パラメーターは設定フィールドで制御されます。その値の固定 (pinning) やエスケープは実行されません。以下は、ホスト名をピニングし、ドットをエスケープする方法の例を示しています。
corsAllowedOrigins: - (?i)//my\.subdomain\.domain\.com(:|\z)
-
(?i)
は大文字/小文字を区別します。 -
//
はドメインの開始にピニングします (またはhttp:
またはhttps:
の後のダブルスラッシュに一致します)。 -
\.
はドメイン名のドットをエスケープします。 -
(:|\z)
はドメイン名(\z)
またはポートセパレーター(:)
の終了部に一致します。