2.3.3. ノードのアップグレードパラメーター
アップグレードを単一または複数フェーズのいずれで実行する場合でも、-e
オプションを使って特定の Ansible 変数をアップグレード Playbook に渡すことで、アップグレードのノード部分の処理方法をカスタマイズできます。
openshift_upgrade_nodes_serial
変数を整数またはパーセンテージに設定して同時にアップグレードできるノードホストの数を制御できます。デフォルトは1
であり、この場合ノードは一度に 1 つずつアップグレードされます。たとえば、一度に検出されるノードの全体数の 20 パーセントをアップグレードするには、以下を実行します。
$ ansible-playbook -i <path/to/inventory/file> \ </path/to/upgrade/playbook> \ -e openshift_upgrade_nodes_serial="20%"
特定のラベルを持つノードのみのアップグレードを指定するには
openshift_upgrade_nodes_label
を設定します。たとえば、group1 リージョンのノードのみを一度に 2 つアップグレードするには、以下を実行します。
$ ansible-playbook -i <path/to/inventory/file> \ </path/to/upgrade/playbook> \ -e openshift_upgrade_nodes_serial="2" \ -e openshift_upgrade_nodes_label="region=group1"
注記ノードラベルについての詳細は、ノードの管理 を参照してください。
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アップグレードの各バッチで失敗するノードの数を指定するには
openshift_upgrade_nodes_max_fail_percentage
変数を設定します。失敗したノードのパーセンテージが指定した値を上回る場合、Playbook はアップグレードプロセスを停止します。 ノードに失敗のマークを付ける前の待機時間の長さを指定するには
openshift_upgrade_nodes_drain_timeout
変数を設定します。以下の例では、一度に 10 ノードをアップグレードして、20 パーセントを超えるノードが失敗する場合にはアップグレードが停止します。 また、ノードをドレイン (解放) するまでに 600 秒を超える時間がかかる場合、ノードには失敗のマークが付けられます。
$ ansible-playbook -i <path/to/inventory/file> \ </path/to/upgrade/playbook> \ -e openshift_upgrade_nodes_serial=10 \ -e openshift_upgrade_nodes_max_fail_percentage=20 \ -e openshift_upgrade_nodes_drain_timeout=600