2.8.9. RHBA-2019:0636: OpenShift Container Platform 3.11.98 バグ修正および機能拡張の更新
発行日: 2019-04-11
OpenShift Container Platform リリース 3.11.98 が公開されました。この更新に含まれるパッケージおよびバグ修正は、RHBA-2019:0636 アドバイザリーにまとめられています。この更新に含まれるコンテナーイメージは、RHBA-2019:0637 アドバイザリーで提供されています。
アドバイザリーでは、このリリースすべてのバグ修正および機能拡張に関する説明は除外されています。アップグレードについての注記およびこのリリースに含まれるバグ修正および機能拡張の詳細については、以下のセクションを参照してください。
2.8.9.1. バグ修正
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管理ユーザーは、パーミッションが適切に定義されていなかったためにクラスターのエンドポイントにアクセスできませんでした。適切なパーミッションが定義されることにより、管理ユーザーは
_cat
エンドポイントを使用できるようになりました。(BZ#1548640) - イメージのガべージコレクションは、イメージにタグが 1 つのみあり、複数のリポジトリーがイメージに関連付けられている場合にイメージを正常に削除できませんでした。これは解決され、ガべージコレクションは正常に実行できるようになりました。(BZ#1647348)
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docker
レジストリーのヘルスチェックは、バケットが AWS S3 環境で空になっている場合にPathNotFound
メッセージを返して失敗しました。PathNotFound
が成功として処理され、ヘルスチェックが空のバケットでも予想通り機能するようになりました。(BZ#1655641) - Playbook は特定バージョンのタグを持つイメージがディスクに存在するかどうかを確認するためにチェックを実行しましたが、ディスク上のバージョンがリポジトリー内のタグ付けされたイメージに対して更新されているかどうかを確認しないため、z-stream のイメージプルが省略され、z-stream のアップグレードが失敗しました。オンディスク (on-disk) チェックが削除され、イメージのプルが効率的に実行できるようになったため、ダウンロード前にイメージがディスクに存在するかどうかをチェックする必要がなくなりました。(BZ#1658387)
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ヘルスチェック Playbook は、実行呼び出しでコンテナーが指定されないために
Elasticsearch
のチェックに失敗しました。この呼び出しは、出力に適切にフォーマットされていない JSON テキストが含まれていたために失敗しました。今回のリリースでは、ターゲットコンテナーがexec
呼び出しに含まれ、ヘルスチェックが適切に実行されるようになりました。(BZ#1660956) -
glusterfs
Pod のマウントポイントのエラーにより、gluster-block
が使用できませんでした。そのため、プロビジョナーはデバイスの作成に失敗しました。マウントポイントは更新され、プロビジョニングプロセスは予想通りに機能するようになりました。(BZ#1662312) -
openshift-ansible
パッケージはetcd-servers-overrides
の値が有効なパスであるかについてのチェックを適切に実行しませんでした。一部の値はopenshift-ansible-3.11.51-2.git.0.51c90a3.el7.noarch
パッケージによって無効であると見なされました。今回のリリースではetcd-servers-overrides
にパスが含まれず、パスのチェック時に無視されるようになりました。(BZ#1666491) -
etcd
のマスター以外のホストノードはアップグレードから除外されました。今回のリリースで、etcd
ホストノードをアップグレードできるようになりました。(BZ#1668317) -
Ansible 変数
openshift_master_image_policy_allowed_registries_for_import
の解析が適切に実行されず、master-config.yaml
ファイルの破損が生じました。openshift_master_image_policy_allowed_registries_for_import
変数が正常に解析され、単純なレジストリーイメージポリシーを予想通りに設定できるようになりました。(BZ#1670473) - ルーター証明書を再デプロイするための Playbook および手動設定の手順はサービス提供証明書シークレットに置き換えられました。これにより、ルーターのワイルド証明書が上書きされたり、除外されたりすることがあり、これにより適切ではない証明書が再デプロイされることにより証明書のエラーが生じました。Playbook および手動のデプロイ手順では、ルーターの証明書シークレットが上書きされなくなりました。ルーター証明書は、指定されるサブドメインまたはお客様の証明書に基づいて再デプロイされるようになりました。(BZ#1672011)
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BuildConfig
エディターに使用されるImageStream
には編集プロパティーがないため、BuildConfig
エディターでランタイムエラーが生じました。エディターは、ImageStream
にBuildConfig
がない場合や、ユーザーにこれを使用するための適切なパーミッションがない場合でもタグおよびオブジェクトを初期化できるようになりました。(BZ#1672904) - マスター Pod はワーカーノードのタイムゾーンに一致せず、これによりロギングタイムスタンプのエラーが生じました。ホストのタイムゾーン設定はコントロールプレーン Pod にマウントされるようになりました。(BZ#1674170)
- クラスターのインストール時に、ループバック kubeconfig のユーザー名はマスターのホスト名と同じでした。今回のリリースで、Playbook の変数は異なる値に変更されました。(BZ#1675133)
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Ansible のヘルスチェック Playbook は、
curator
ステータスのチェック時に失敗しました。これは、ヘルスチェックがcurator
はcronjob
ではなくDeploymentConfig
であると仮定し、その結果チェックが失敗するために生じました。ヘルスチェックは、DeploymentConfig
ではなくcronjob
について適切に評価できるようになりました。(BZ#1676720) -
一部の namespace は、1,000 を超えるプロジェクトが一覧表示される場合に
oc get projects
プロジェクトの一覧に表示されませんでした。今回のリリースで、大規模なリソース一覧を参照する際にすべての項目が適切に表示されるようになりました。(BZ#1677545) -
ネットワークの問題または
Elasticsearch
のメモリーが十分に割り当てられない問題により、Kibana
とElasticsearch
間にはネットワークの高い待機時間が確認されました。そのため、Kibana
はゲートウェイのタイムアウトにより使用不可になりました。しかし、変更がKibana
バージョン 6 からバックポートされることにより、ping タイムアウトへの変更が可能になりました。管理者は、ELASTICSEARCH_REQUESTTIMEOUT
環境変数を設定してデフォルトpingTimeout
の 3000ms を上書きできるようになりました。Kibana
は根本的なネットワークの問題またはメモリーが十分に割り当てられていない状況が解決されるまで機能するようになりました。(BZ#1679159) -
Kibana
設定エントリーのdeafultIndex
は null であるため、シードプロセスが失敗し、ユーザーには white screen が表示されました。defaultIndex
値が評価され、null 値がある場合にはデフォルト画面に戻されるようになり、Kibana
シードプロセスは正常に実行されるようになりました。(BZ#1679613) -
以前のバージョンでは、
CRI-O
のアップグレードプロセスはCRI-O
のみを実行するように設定されたノードでdocker
の停止を試行し、これにより Playbook が失敗しました。今回のリリースより、Playbook はCRI-O
操作用にのみ設定されたノードでもdocker
を停止しなくなり、アップグレードが正常に実行されるようになりました。(BZ#1685072) -
MERGE_JSON_LOG=true
を使用すると、レコードにフィールドが作成されました。これにより、構文の違反が生じ、Elasticsearch
にフィールドが過剰に作成されるため、深刻なパフォーマンスの問題が生じました。今回のリリースで、この問題に直面していたユーザーは、fluentd
を調整して、エラーやElasticsearch
のパフォーマンス低下なしに、ルゴレコードのフィールドに対応できるようになりました。(BZ#1685243) - SSL および TLS サービスが Diffie-Hellman グループを使用する際の強度は十分ではありませんでした (キーサイズは 2048 未満)。その結果として、キーは脆弱になりました。今回のリリースでは、キーの強度および証明書のセキュリティーが強化されました。(BZ#1685618)
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fluentd
daemonset にはtolerate everything
容認が含まれていませんでした。ノードにテイントのマークが付けられると、fluentd
Pod はエビクトされました。tolerate everything
の容認が追加され、fluentd
Pod はエビクトされなくなりました。(BZ#1685970) -
アップグレード Playbook は、再起動後または他の理由によってすぐに利用可能にならない可能性のあるリソースエイリアスを使用する複数の
oc
コマンドを実行しました。oc
のコマンドスイートは、失敗の可能性を防ぐためにリソースの完全修飾名を使用するようになりました。(BZ#1686590) -
ログローテーション機能を実装したファイルは正しい
fluentd
ディレクトリーにコピーされませんでした。その結果、ログのローテーションは実行されませんでした。今回のリリースでは、コンテナービルドがfluentd
gem でファイルのインストール場所を検査できるように変更されました。ログローテーションを実装するファイルはfluentd
の使用に適したディレクトリーにコピーされるようになりました。(BZ#1686941)