第30章 iptables
30.1. 概要
システムコンポーネントには、OpenShift Container Platform、コンテナー、および適切なネットワーク操作のためにカーネルの iptables 設定に依存するファイアウォールポリシーを管理するソフトウェアなど、数多くのコンポーネントがあります。さらに、クラスター内のすべてのノードの iptables 設定はネットワークが機能するように正しくなければなりません。
すべてのコンポーネントは、他のコンポーネントが iptables をどのように使用するかを認識せずに 独立して iptables を使用します。そのため、あるコンポーネントを別のコンポーネントの設定から分離することが容易になります。さらに、OpenShift Container Platform および Docker サービスは、iptables がそれらがセットアップした時と全く同じ設定であると仮定します。それらは他のコンポーネントによって導入される変更を検出しない場合がありますが、これらを検出する場合は修正の実装により一部の遅れが生じる可能性があります。特に、OpenShift Container Platform は問題を監視し、解決します。ただし、Docker サービスはそうではありません。
ノード上の iptables 設定に対して加えるいかなる変更も OpenShift Container Platform および Docker サービスの操作に影響を与えないものであることを確認してください。また多くの場合、変更はクラスター内のすべてのノードに対して実行される必要があります。iptables は複数の同時ユーザーを持つように設計されておらず、OpenShift Container Platform および Docker ネットワークに障害が発生する可能性があるため、これを変更する際には注意が必要です。
OpenShift Container Platform は複数のチェーンを提供しますが、それらの 1 つは、管理者が独自の目的で使用することが意図されている OPENSHIFT-ADMIN-OUTPUT-RULES
です。
詳細は、外部リソースへのアクセスを制限するための iptables ルールの使用 を参照してください。
OpenShift Container Platform および Docker ネットワークが適性に機能するために、カーネル iptables のチェーン、チェーンの順序、およびルールがクラスター内の各ノードに適切に設定される必要があります。システム内には、カーネル iptables と対話し、OpenShift Container Platform および Docker サービスに意図せずに影響を与える可能性のあるツールやサービスがシステムいくつかあります。