3.2.13. ルーターのホスト名の検索
サービスを公開する際に、ユーザーは外部ユーザーがアプリケーションにアクセスするために使用する DNS 名からの同じルートを使用できます。外部ネットワークのネットワーク管理者は、ホスト名がルートを許可したルーター名に解決することを確認する必要があります。ユーザーはこのホスト名を指す CNAME を使用して DNS をセットアップできます。ただし、ルーターのホスト名が不明な場合があります。不明な場合は、クラスター管理者は指定できます。
クラスター管理者は、--router-canonical-hostname
オプションをルーター作成時のルーターの正規ホスト名で使用できます。以下に例を示します。
# oc adm router myrouter --router-canonical-hostname="rtr.example.com"
これは、ルーターのホスト名を含む ROUTER_CANONICAL_HOSTNAME
環境変数をルーターのデプロイメント設定に作成します。
すでに存在しているルーターの場合、クラスター管理者はルーターのデプロイメント設定を編集し、ROUTER_CANONICAL_HOSTNAME
環境変数を追加します。
spec: template: spec: containers: - env: - name: ROUTER_CANONICAL_HOSTNAME value: rtr.example.com
ROUTER_CANONICAL_HOSTNAME
値は、ルートを許可したすべてのルーターのルートステータスに表示されます。ルートステータスはルーターがリロードされるたびに更新されます。
ユーザーがルートを作成すると、すべてのアクティブなルーターはそのルートを評価し、条件を満たしていればそのルートを許可します。ROUTER_CANONICAL_HOSTNAME
環境変数を定義するルーターがルートを許可すると、ルーターはルートステータスの routerCanonicalHostname
フィールドに値を入力します。ユーザーはルートステータスを検証して、どのルーターがルートを許可したかを確認でき、ルーターを一覧から選択し、ネットワーク管理者に渡すルーターのホスト名を見つけることができます (該当する場合)。
status: ingress: conditions: lastTransitionTime: 2016-12-07T15:20:57Z status: "True" type: Admitted host: hello.in.mycloud.com routerCanonicalHostname: rtr.example.com routerName: myrouter wildcardPolicy: None
oc describe
にはホスト名が含まれます (利用可能な場合)。
$ oc describe route/hello-route3 ... Requested Host: hello.in.mycloud.com exposed on router myroute (host rtr.example.com) 12 minutes ago
上記の情報を使用して、ユーザーは DNS 管理者に対し、ルートのホスト hello.in.mycloud.com
から CNAME をルーターの正規ホスト名 rtr.example.com
に応じてセットアップするよう依頼できます。この結果として、hello.in.mycloud.com
へのトラフィックがユーザーのアプリケーションに到達するようになります。