18.2. プロジェクトの選択


プロジェクトは、アノテーションの選択またはラベルの選択のいずれか、またはその両方に基づいて選択できます。たとえば、アノテーションに基づいてプロジェクトを選択するには、以下のコマンドを実行します。

$ oc create clusterquota for-user \
     --project-annotation-selector openshift.io/requester=<user-name> \
     --hard pods=10 \
     --hard secrets=20

これは以下の ClusterResourceQuota オブジェクトを作成します。

apiVersion: v1
kind: ClusterResourceQuota
metadata:
  name: for-user
spec:
  quota: 1
    hard:
      pods: "10"
      secrets: "20"
  selector:
    annotations: 2
      openshift.io/requester: <user-name>
    labels: null 3
status:
  namespaces: 4
  - namespace: ns-one
    status:
      hard:
        pods: "10"
        secrets: "20"
      used:
        pods: "1"
        secrets: "9"
  total: 5
    hard:
      pods: "10"
      secrets: "20"
    used:
      pods: "1"
      secrets: "9"
1
選択したプロジェクトに対して実施される ResourceQuotaSpec オブジェクトです。
2
アノテーションの単純なキー/値のセレクターです。
3
プロジェクトを選択するために使用できるラベルセレクターです。
4
選択された各プロジェクトの現在のクォータの使用状況を記述する namespace ごとのマップです。
5
選択されたすべてのプロジェクトにおける使用量の総計です。

この複数プロジェクトのクォータの記述は、デフォルトのプロジェクト要求エンドポイントを使用して <user-name> によって要求されるすべてのプロジェクトを制御します。ここでは、10 Pod および 20 シークレットに制限されます。

同様にラベルに基づいてプロジェクトを選択するには、以下のコマンドを実行します。

$ oc create clusterresourcequota for-name \ 1
    --project-label-selector=name=frontend \ 2
    --hard=pods=10 --hard=secrets=20
1
clusterresourcequota および clusterquota はいずれも同じコマンドのエイリアスです。for-nameclusterresourcequota オブジェクトの名前です。
2
ラベル別にプロジェクトを選択するには、--project-label-selector=key=value 形式を使用してキーと値のペアを指定します。

これは以下の ClusterResourceQuota オブジェクト定義を作成します。

apiVersion: v1
kind: ClusterResourceQuota
metadata:
  creationTimestamp: null
  name: for-name
spec:
  quota:
    hard:
      pods: "10"
      secrets: "20"
  selector:
    annotations: null
    labels:
      matchLabels:
        name: frontend
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