29.2.3. VRRP プリエンプション


ホストが check スクリプトを渡すことで FAULT 状態を終了する場合、その新規ホストが現在の MASTER 状態にあるホストよりも優先度が低い場合は BACKUP になります。ただしそのホストの優先度が高い場合は、プリエンプションストラテジーがクラスター内でのそのロールを決定します。

nopreempt ストラテジーは MASTER を低優先度のホストから高優先度のホストに移行しません。デフォルトの preempt 300 の場合、keepalived は指定された 300 秒の間待機し、MASTER を優先度の高いホストに移行します。

プリエンプションを指定するには、以下を実行します。

  1. preemption-strategy を使用して ipfailover を作成します。

    $ oc adm ipfailover --preempt-strategy=nopreempt \
      ...
  2. oc set env コマンドを使用して変数を設定します。

    $ oc set env dc/ipf-ha-router \
        --overwrite=true \
        OPENSHIFT_HA_PREEMPTION=nopreempt
  3. oc edit dc ipf-ha-router を使用してルーターデプロイメント設定を編集します。

    ...
        spec:
          containers:
          - env:
            - name: OPENSHIFT_HA_PREEMPTION  1
              value: nopreempt
    ...
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