4.3.5. ブロックボリュームのサポート


重要

ブロックボリュームサポートは、テクノロジープレビュー機能で、手動でプロビジョニングされた PV でのみ利用できます。

テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポートについての詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview を参照してください。

PV および PVC 仕様に API フィールドを組み込み、raw ブロックボリュームを静的にプロビジョニングできます。

ブロックボリュームを使用するには、まず BlockVolume 機能ゲートを有効にする必要があります。マスターの機能ゲートを有効にするには、feature-gatesapiServerArguments および controllerArguments に追加します。ノードの機能ゲートを有効にするには、feature-gateskubeletArguments に追加します。以下に例を示します。

kubeletArguments:
   feature-gates:
     - BlockVolume=true

PV の例

apiVersion: v1
kind: PersistentVolume
metadata:
  name: block-pv
spec:
  capacity:
    storage: 10Gi
  accessModes:
    - ReadWriteOnce
  volumeMode: Block 1
  persistentVolumeReclaimPolicy: Retain
  fc:
    targetWWNs: ["50060e801049cfd1"]
    lun: 0
    readOnly: false

1
volumeMode フィールドは、この PV が raw ブロックボリュームであることを示します。

PVC の例

apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
  name: block-pvc
spec:
  accessModes:
    - ReadWriteOnce
  volumeMode: Block 1
  resources:
    requests:
      storage: 10Gi

1
volumeMode フィールドは、raw ブロック永続ボリュームが要求されていることを示します。

Pod の仕様例

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: pod-with-block-volume
spec:
  containers:
    - name: fc-container
      image: fedora:26
      command: ["/bin/sh", "-c"]
      args: [ "tail -f /dev/null" ]
      volumeDevices:  1
        - name: data
          devicePath: /dev/xvda 2
  volumes:
    - name: data
      persistentVolumeClaim:
        claimName: block-pvc 3

1
(volumeMounts と同様に) volumeDevices は、ブロックデバイスに使用され、PersistentVolumeClaim ソースでのみ使用できます。
2
(mountPath と同様に) devicePath は、物理デバイスへのパスを表します。
3
ボリュームソースのタイプは persistentVolumeClaim であり、予想通りに PVC の名前に一致する必要があります。
表4.5 VolumeMode の許容値
デフォルト

Filesystem

Yes

Block

No

表4.6 ブロックボリュームのバインディングシナリオ
PV VolumeModePVC VolumeModeバインディングの結果

Filesystem

Filesystem

バインド

Unspecified

Unspecified

バインド

Filesystem

Unspecified

バインド

Unspecified

Filesystem

バインド

Block

Block

バインド

Unspecified

Block

バインドなし

Block

Unspecified

バインドなし

Filesystem

Block

バインドなし

Block

Filesystem

バインドなし

重要

値を指定しないと、Filesystem のデフォルト値が指定されます。

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