検索

28.5.3. 静的プロビジョニング

download PDF
  1. 静的プロビジョニングを有効にするには、最初に GlusterFS ボリュームを作成します。gluster コマンドラインインターフェイスの使用方法については、Red Hat Gluster Storage Administration Guideheketi-cli を使用した方法については heketi project site のプロジェクトサイトを参照してください。この例では、ボリュームに myVol1 という名前を付けます。
  2. gluster-endpoints.yaml で以下のサービスとエンドポイントを定義します。

    ---
    apiVersion: v1
    kind: Service
    metadata:
      name: glusterfs-cluster 1
    spec:
      ports:
      - port: 1
    ---
    apiVersion: v1
    kind: Endpoints
    metadata:
      name: glusterfs-cluster 2
    subsets:
      - addresses:
          - ip: 192.168.122.221 3
        ports:
          - port: 1 4
      - addresses:
          - ip: 192.168.122.222 5
        ports:
          - port: 1 6
      - addresses:
          - ip: 192.168.122.223 7
        ports:
          - port: 1 8
    1 2
    これらの名前は一致している必要があります。
    3 5 7
    ip の値には、Red Hat Gluster Storage サーバーのホスト名ではなく、実際の IP アドレスを指定する必要があります。
    4 6 8
    ポート番号は無視されます。
  3. OpenShift Container Platform マスターホストからサービスとエンドポイントを作成します。

    $ oc create -f gluster-endpoints.yaml
    service "glusterfs-cluster" created
    endpoints "glusterfs-cluster" created
  4. サービスとエンドポイントが作成されたことを確認します。

    $ oc get services
    NAME                       CLUSTER_IP       EXTERNAL_IP   PORT(S)    SELECTOR        AGE
    glusterfs-cluster          172.30.205.34    <none>        1/TCP      <none>          44s
    
    $ oc get endpoints
    NAME                ENDPOINTS                                               AGE
    docker-registry     10.1.0.3:5000                                           4h
    glusterfs-cluster   192.168.122.221:1,192.168.122.222:1,192.168.122.223:1   11s
    kubernetes          172.16.35.3:8443                                        4d
    注記

    エンドポイントはプロジェクトごとに一意です。GlusterFS にアクセスする各プロジェクトには独自のエンドポイントが必要です。

  5. ボリュームにアクセスするには、ボリューム上のファイルシステムにアクセスできるユーザー ID (UID) またはグループ ID (GID) でコンテナーを実行する必要があります。この情報は以下の方法で取得できます。

    $ mkdir -p /mnt/glusterfs/myVol1
    
    $ mount -t glusterfs 192.168.122.221:/myVol1 /mnt/glusterfs/myVol1
    
    $ ls -lnZ /mnt/glusterfs/
    drwxrwx---. 592 590 system_u:object_r:fusefs_t:s0    myVol1 1 2
    1
    UID は 592 です。
    2
    GID は 590 です。
  6. gluster-pv.yaml で以下の PersistentVolume (PV) を定義します。

    apiVersion: v1
    kind: PersistentVolume
    metadata:
      name: gluster-default-volume 1
      annotations:
        pv.beta.kubernetes.io/gid: "590" 2
    spec:
      capacity:
        storage: 2Gi 3
      accessModes: 4
        - ReadWriteMany
      glusterfs:
        endpoints: glusterfs-cluster 5
        path: myVol1 6
        readOnly: false
      persistentVolumeReclaimPolicy: Retain
    1
    ボリュームの名前。
    2
    GlusterFS ボリュームのルートの GID です。
    3
    このボリュームに割り当てられるストレージの量。
    4
    accessModes は、PV と PVC を一致させるためのラベルとして使用されます。現時点で、これらはいずれの形態のアクセス制御も定義しません。
    5
    以前に作成されたエンドポイントリソースです。
    6
    アクセス対象の GlusterFS ボリュームです。
  7. OpenShift Container Platform マスターホストから PV を作成します。

    $ oc create -f gluster-pv.yaml
  8. PV が作成されたことを確認します。

    $ oc get pv
    NAME                     LABELS    CAPACITY     ACCESSMODES   STATUS      CLAIM     REASON    AGE
    gluster-default-volume   <none>    2147483648   RWX           Available                       2s
  9. gluster-claim.yaml で、新規 PV にバインドする PersistentVolumeClaim (PVC) を作成します。

    apiVersion: v1
    kind: PersistentVolumeClaim
    metadata:
      name: gluster-claim  1
    spec:
      accessModes:
      - ReadWriteMany      2
      resources:
         requests:
           storage: 1Gi    3
    1
    この要求名は、volumes セクションで Pod によって参照されます。
    2
    PV の accessModes に一致する必要があります。
    3
    この要求は、1Gi 以上の容量がある PV を検索します。
  10. OpenShift Container Platform マスターホストから PVC を作成します。

    $ oc create -f gluster-claim.yaml
  11. PV と PVC がバインドされていることを確認します。

    $ oc get pv
    NAME         LABELS    CAPACITY   ACCESSMODES   STATUS      CLAIM          REASON    AGE
    gluster-pv   <none>    1Gi        RWX           Available   gluster-claim            37s
    
    $ oc get pvc
    NAME            LABELS    STATUS    VOLUME       CAPACITY   ACCESSMODES   AGE
    gluster-claim   <none>    Bound     gluster-pv   1Gi        RWX           24s
注記

PVC はプロジェクトごとに一意です。GlusterFS ボリュームにアクセスする各プロジェクトには独自の PVC が必要です。PV は単一のプロジェクトにバインドされないため、複数のプロジェクトにまたがる PVC が同じ PV を参照する場合があります。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.