42.3. ストラテジー
OpenShift Container Platform でアプリケーションの一時ストレージをサイジングするには、以下を行います。
コンテナーの一時ストレージで必要と予測される使用量を判断します。
管理者が一時ストレージのテクノロジープレビュー機能を有効にしている場合には、必要時に予想される平均およびピーク時のコンテナーのメモリー使用を判別します (例: 別の負荷テストを実行)。コンテナーで並行して実行されている可能性のあるすべてのプロセスを必ず考慮に入れるようにしてください。たとえば、メインのアプリケーションが作業ファイルやロギングに一時ストレージを必要とする可能性のある付属スクリプトを生成するかどうかを確認します。
エビクションのリスクを評価します。
エビクションのリスク選好を判別します。リスク選好のレベルが低い場合、コンテナーは予想されるピーク時の使用量と安全マージンの割合に応じて一時ストレージを要求します。リスク選好が高くなる場合には、予想される平均の使用量に応じて一時ストレージを要求することがより適切な場合があります。
コンテナーの一時ストレージ要求を設定します。
リスク評価に基づいてコンテナーの一時ストレージ要求を設定します。要求がアプリケーションの一時ストレージの使用状況がより正確に表現されと、より良い結果が得られます。要求が高すぎる場合には、クラスターおよびクォータの使用が非効率となります。要求が低すぎる場合、アプリケーションのエビクションの可能性が高くなります。
必要に応じて、コンテナーの一時ストレージの制限を設定します。
必要に応じて、コンテナーの一時ストレージの制限を設定します。制限を設定すると、コンテナーの全プロセスで使用される一時ストレージ使用量の合計が制限を超えると、コンテナーのプロセスが即時に停止するという影響があります。たとえば、コンテナーでは、一時ストレージの予期しない使用量の超過が早期に生じる可能性があり (フェイルファースト) 、またはコンテナーがプロセスを突然中止する可能性があります。
注記一部の OpenShift Container Platform クラスターでは制限値を設定する必要があります。 制限に基づいて要求を上書きする場合があります。 また、一部のアプリケーションイメージは、要求値よりも検出が簡単なことから設定される制限値を使用します。
これらの制限が設定されている場合には、ピーク時に予想されるコンテナーリソースの使用量に、安全マージンの割合を加えた数値よりも少なく設定しないようにしてください。
アプリケーションを調整します。
適切な場合は、設定した要求および制限値に関連してアプリケーションが調整されていることを確認します。この手順は、一時ストレージをプールするアプリケーションにおいてとくに当てはまります。