3.2.2. イメージ
OpenShift Container Platform のコンテナーは Docker 形式のコンテナーの イメージ をベースにしています。イメージは、単一コンテナーを実行するためのすべての要件、およびそのニーズおよび機能を記述するメタデータを含むバイナリーです。
これはパッケージ化テクノロジーとして考えることができます。コンテナーには、作成時にコンテナーに追加のアクセスを付与しない限り、イメージで定義されるリソースにのみアクセスできます。同じイメージを複数のホストにまたがって複数のコンテナーにデプロイし、それらの間で負荷を分散することにより、OpenShift Container Platform はイメージにパッケージ化されたサービスの冗長性および水平的なスケーリングを提供できます。
Docker CLI を直接使用してイメージをビルドすることができますが、OpenShift Container Platform はコードおよび設定を既存イメージに追加して新規イメージの作成を支援するビルダーイメージも提供します。
アプリケーションは一定期間をかけて開発されるため、単一のイメージ名が同じイメージの数多くの異なるバージョンを参照する場合があります。それぞれの異なるイメージは、通常は 12 文字 (例: fd44297e2ddb
) に省略されるそのハッシュ (fd44297e2ddb050ec4f…
などの長い 16 進数) で一意に参照されます。
イメージバージョンタグポリシー
バージョン番号ではなく、Docker サービスはタグ (v1
、v2.1
、GA
、またはデフォルト latest
) を必要なイメージを指定するためのイメージ名に追加して適用するため、同じイメージが centos
(これは latest
タグを意味します)、centos:centos7
、または fd44297e2ddb
として参照される場合があります。
公式の OpenShift Container Platform イメージには latest
タグを使用しないでください。これらは openshift3/
で始まるイメージです。latest
は、3.10
または 3.11
など、多くのバージョンを参照できます。
イメージへのタグの付け方は更新ポリシーを定めます。より具体的なタグを使用すると、イメージが更新される頻度は低くなります。以下を使用して選択した OpenShift Container Platform イメージポリシーを決定します。
- vX.Y
-
vX.Y タグは X.Y.Z-<number> を参照します。たとえば、
registry-console
イメージが v3.11 に更新されると、これは最新の 3.11.Z-<number> タグを参照します (例: 3.11.1-8)。 - X.Y.Z
- 上記の vX.Y サンプルと同様に、X.Y.Z タグは最新の X.Y.Z-<number> を参照します。X.Y.Z タグは最新の X.Y.Z-<number> を参照します。 たとえば、3.11.1 は 3.11.1-8 を参照します。
- X.Y.Z-<number>
- タグは一意であり、変更されません。このタグを使用する際、イメージが更新される際にイメージはタグを更新しません。たとえば、イメージが更新される場合でも、3.11.1-8 は 3.11.1-8 を常に参照します。