3.5. プロキシーの上書きの設定
ノードの /etc/environment ファイルに http_proxy または https_proxy 値のいずれかが含まれる場合、OpenShift Container Platform コンポーネント間でのオープンな通信を可能にするため、そのファイルに no_proxy 値を設定する必要もあります。
/etc/environment ファイルの no_proxy パラメーターは、インベントリーファイルに設定するグローバルプロキシー値と同じ値ではありません。グローバルプロキシー値では、プロキシーの設定を使って特定の OpenShift Container Platform サービスを設定します。詳細は、グローバルプロキシーオプションの設定 を参照してください。
/etc/environment ファイルにプロキシー値が含まれる場合、以下の値を、各ノードでこのファイルの no_proxy パラメーターに以下の値を定義します。
- マスターおよびノードのホスト名またはそれらのドメイン接尾辞。
- 他の内部ホスト名またはそれらのドメイン接尾辞。
- etcd IP アドレス。etcd アクセスはアドレスで制御されるので、ホスト名ではなく IP アドレスを指定する必要があります。
-
Kubernetes IP アドレス (デフォルトは
172.30.0.1)。インベントリーファイルのopenshift_portal_netパラメーターに設定される値である必要があります。 -
Kubernetes の内部ドメイン接尾辞:
cluster.local。 -
Kubernetes の内部ドメイン接尾辞:
.svc
no_proxy は CIDR をサポートしないので、ドメイン接尾辞を使用できます。
http_proxy または https_proxy 値のいずれかを使用する場合、 no_proxy パラメーターの値は以下の例のようになります。
no_proxy=.internal.example.com,10.0.0.1,10.0.0.2,10.0.0.3,.cluster.local,.svc,localhost,127.0.0.1,172.30.0.1
no_proxy=.internal.example.com,10.0.0.1,10.0.0.2,10.0.0.3,.cluster.local,.svc,localhost,127.0.0.1,172.30.0.1