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3.2. イメージメタデータの定義

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DockerfileLABEL 命令を使用して、イメージのメタデータを定義することができます。ラベルは、イメージやコンテナーに割り当てるキーと値のペアである点が環境変数に似ています。ただし、ラベルは、実行中のアプリケーションに表示されず、イメージやコンテナーをすばやく検索する場合にも使用できる点で、環境変数とは異なります。

ラベル値にスペースを含めるには、値を引用符 (") で囲みます。コンマ区切りの値の間にはスペースを入れないでください。LABEL 命令の詳細は、Docker ドキュメント を参照してください。

ラベル名には、通常 namespace を指定する必要があります。namespace は、対象のラベルを選択して使用するプロジェクトを反映するように設定してください。OpenShift Container Platform の場合は、namespace は io.openshift に、Kubernetes の場合は、namespace は io.k8s に設定してください。

形式に関する詳細は、Docker のカスタムメタデータ に関するドキュメントを参照してください。

表3.1 サポートされるメタデータ
変数説明

io.openshift.tags

このラベルには、コンマ区切りの文字列値の一覧として表現されているタグの一覧が含まれます。タグを使用して、コンテナーイメージを幅広い機能エリアに分類します。タグを使用すると、UI および生成ツールがアプリケーションの作成プロセスで適切なコンテナーイメージを提案しやすくなります。

LABEL io.openshift.tags   mongodb,mongodb24,nosql

io.openshift.wants

コンテナーイメージにすでにタグが指定されていない場合に、生成ツールと UI が適切な提案を行うのに使用するタグの一覧を指定します。たとえば、コンテナーイメージに mysqlredis が必要で、コンテナーイメージに redis タグが指定されていない場合には、UI はこのイメージをデプロイメントに追加するように提案する可能性があります。

LABEL io.openshift.wants   mongodb,redis

io.k8s.description

このラベルは、コンテナーイメージの利用者に、このイメージが提供するサービスや機能に関する詳細情報を提供するのに使用できます。UI は、この説明とコンテナーイメージ名を使用して、人間が解読しやすい情報をエンドユーザーに提供します。

LABEL io.k8s.description "The MySQL 5.5 Server with master-slave replication support"

io.openshift.non-scalable

イメージは、この変数を使用して、スケーリングがサポートされていない旨を示します。その後、UI はこれをそのイメージのコンシューマーに通知します。スケーリング不可にした場合は基本的に replicas の値を最初に 1 よりも大きい値に設定することはできません。

LABEL io.openshift.non-scalable     true

io.openshift.min-memory および io.openshift.min-cpu

このラベルは、コンテナーイメージが正しく機能するにはどの程度リソースが必要かを提案します。UI でユーザーに対し、このコンテナーイメージをデプロイすると、ユーザークォータを超過する可能性があることを警告します。この値は、Kubernetes の数量と互換性がある必要があります。

LABEL io.openshift.min-memory 8Gi
LABEL io.openshift.min-cpu     4
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