2.2. 本リリースについて


Red Hat OpenShift Container Platform 3.11 (RHBA-2018:2652) をご利用いただけるようになりました。このリリースは、OKD 3.11 をベースとしており、Kubernetes 1.11 を使用します。以下では、OpenShift Container Platform 3.11 に関連する新機能、変更点、バグ修正および既知の問題について説明します。

OpenShift Container Platform 3.11 は Red Hat Enterprise Linux 7.4 以降で、CRI-O 1.11 および Docker 1.13 を含む Extras の最新パッケージでサポートされます。また、Atomic Host 7.5 以降のバージョンでもサポートされます。

OpenShift Container Platform 3.11 は、連邦情報処理標準 (FIPS: Federal Information Processing Standards) モードで実行される Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 ノードでサポートされます。ただし、CRI-O および Docker ランタイムは、RHEL で FIPS モードを使用して OpenShift Container Platform バージョン 3.11 を実行する場合時に FIPS 認定の暗号を使用しません。

注記

ノード間のネットワークトラフィック (east-west トラフィックとも呼ばれる) を FIPS 認定の暗号で暗号化するには、IPsec でノード間のトラフィックを暗号化します

初回のインストールについては、Installing Clusters ドキュメントを参照してください。

以前のバージョンから今回のリリースにアップグレードするには、Upgrading Clusters ドキュメントを参照してください。

警告

OpenShift Container Platform バージョン 3.11 の初期リリースでは、ダウングレードしてもクラスターをバージョン 3.10 に完全に復元することができません。そのため、ダウングレードはしないでください。

ダウングレードする必要がある場合には、Red Hat サポートに問い合わせ、最も適切なアクションを確認してください。

2.2.1. バージョン 4 での主な変更

OpenShift Container Platform 3.11 は 3.x ストリームの最後のリリースになります。基礎となるアーキテクチャーおよびインストールプロセスに対する大規模な変更がバージョン 4 で予定されており、多くの機能が非推奨になります。

表2.1 バージョン 4 で非推奨となる機能
機能理由

Hawkular

Prometheus モニターリングに置き換わります。

Cassandra

Prometheus モニターリングに置き換わります。

Heapster

Metrics-Server または Prometheus メトリクスアダプターに置き換わります。

Atomic Host

Red Hat CoreOs に置き換わります。

システムコンテナー

Red Hat CoreOs に置き換わります。

projectatomic/docker-1.13 の追加検索レジストリー

CRI-O が RHCOS および Red Hat Enterprise Linux における 4.x のデフォルトコンテナーランタイムになります。

oc adm diagnostics

Operator ベースの診断。

oc adm registry

レジストリー Operator に置き換わります。

ビルダー Pod でのカスタム Docker ビルドストラテジー

カスタムビルドを継続的に使用する場合、Docker の起動を Podman および Buildah に置き換える必要があります。カスタムビルドストラテジーは削除されませんが、その機能が OpenShift Container Platform 4 で大幅に変更されます。

Cockpit

Quay に置き換わります。

スタンドアロンレジストリーのインストール

Quay は Red Hat のエンタープライズコンテナーイメージレジストリーです。

DNSmasq

CoreDNS がデフォルトになります。

外部 etcd ノード

4 では、etcd は常にクラスターに置かれます。

CloudForms OpenShift Provider および Pod 化される CloudForms

組み込み管理ツールに置き換わります。

インスーラーによるボリュームプロビジョニング

動的ボリュームまたは (NFS が必要な場合は) NFS プロビジョナーに置き換わります。

blue-green インストール方法

バージョン 4 での主な価値として、アップグレードの容易さが挙げられます。

OpenShift Container Platform 4 では大規模な変更が予定されているため、製品ドキュメントにも大きな変更が加わることが予定されています。たとえば、既存の多くのコンテンツが使用されなくなります。 アーキテクチャー上の変更およびユースケースの更新に基づいて新たなコンテンツがリリースされます。

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