16.2.4. スケジューラーポリシー


述語優先度 の選択によって、スケジューラーのポリシーが定義されます。

スケジューラー設定ファイルは、スケジューラーが反映する述語と優先度を指定する JSON ファイルです。

スケジューラーポリシーファイルがない場合、デフォルトの設定ファイル /etc/origin/master/scheduler.json が適用されます。

重要

スケジューラー設定ファイルで定義される述語および優先度は、デフォルトのスケジューラーポリシーを完全に上書きします。デフォルトの述語および優先度のいずれかが必要な場合、スケジューラー設定ファイルにその関数を明示的に指定する必要があります。

デフォルトのスケジューラー設定ファイル

{
    "apiVersion": "v1",
    "kind": "Policy",
    "predicates": [
        {
            "name": "NoVolumeZoneConflict"
        },
        {
            "name": "MaxEBSVolumeCount"
        },
        {
            "name": "MaxGCEPDVolumeCount"
        },
        {
            "name": "MaxAzureDiskVolumeCount"
        },
        {
            "name": "MatchInterPodAffinity"
        },
        {
            "name": "NoDiskConflict"
        },
        {
            "name": "GeneralPredicates"
        },
        {
            "name": "PodToleratesNodeTaints"
        },
        {
            "argument": {
                "serviceAffinity": {
                    "labels": [
                        "region"
                    ]
                }
            },
            "name": "Region"

         }
    ],
    "priorities": [
        {
            "name": "SelectorSpreadPriority",
            "weight": 1
        },
        {
            "name": "InterPodAffinityPriority",
            "weight": 1
        },
        {
            "name": "LeastRequestedPriority",
            "weight": 1
        },
        {
            "name": "BalancedResourceAllocation",
            "weight": 1
        },
        {
            "name": "NodePreferAvoidPodsPriority",
            "weight": 10000
        },
        {
            "name": "NodeAffinityPriority",
            "weight": 1
        },
        {
            "name": "TaintTolerationPriority",
            "weight": 1
        },
        {
            "argument": {
                "serviceAntiAffinity": {
                    "label": "zone"
                }
            },
            "name": "Zone",
            "weight": 2
        }
    ]
}

16.2.4.1. スケジューラーポリシーの変更

デフォルトで、スケジューラーポリシーはマスター設定ファイルkubernetesMasterConfig.schedulerConfigFile フィールドで上書きされない限り、/etc/origin/master/scheduler.json というマスターのファイルの定義されます。

変更されたスケジューラー設定ファイルのサンプル

kind: "Policy"
version: "v1"
"predicates": [
        {
            "name": "PodFitsResources"
        },
        {
            "name": "NoDiskConflict"
        },
        {
            "name": "MatchNodeSelector"
        },
        {
            "name": "HostName"
        },
        {
            "argument": {
                "serviceAffinity": {
                    "labels": [
                        "region"
                    ]
                }
            },
            "name": "Region"
        }
    ],
    "priorities": [
        {
            "name": "LeastRequestedPriority",
            "weight": 1
        },
        {
            "name": "BalancedResourceAllocation",
            "weight": 1
        },
        {
            "name": "ServiceSpreadingPriority",
            "weight": 1
        },
        {
            "argument": {
                "serviceAntiAffinity": {
                    "label": "zone"
                }
            },
            "name": "Zone",
            "weight": 2
        }
    ]

スケジューラーポリシーを変更するには、以下を実行します。

  1. 必要な デフォルトの述語および優先度 を設定するためにスケジューラー設定ファイルを編集します。カスタム設定を作成したり、サンプルのポリシー設定 のいずれかを使用または変更したりすることができます。
  2. 必要な 設定可能な述語設定可能な優先度 を追加します。
  3. 変更を有効にするために OpenShift Container Platform を再起動します。

    # master-restart api
    # master-restart controllers
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