29.2.7. 254 を超えるアドレスについての IP フェイルオーバーの設定
IP フェイルオーバー管理は VIP アドレスの 254 グループに制限されています。デフォルトでは、OpenShift Container Platform は各グループに 1 つの IP アドレスを割り当てます。virtual-ip-groups
オプションを使用するとこれを変更でき、IP フェイルオーバーの設定 時に複数の IP アドレスをそれぞれのグループに配置し、各 VRRP インスタンスに利用できる VIP グループの数を定義できます。
VIP の作成により、VRRP フェイルオーバーの発生時の広範囲の VRRP の割り当てが作成され、これはクラスター内のすべてのホストがローカルにサービスにアクセスする場合に役立ちます。たとえば、サービスが ExternalIP
で公開されている場合などがこれに含まれます。
フェイルオーバーのルールとして、ルーターなどのサービスは特定の 1 つのホストに制限しません。代わりに、サービスは、IP フェイルオーバーの発生時にサービスが新規ホストに再作成されないように各ホストに複製可能な状態にする必要があります。
OpenShift Container Platform のヘルスチェックを使用している場合、IP フェイルオーバーおよびグループの性質上、グループ内のすべてのインスタンスはチェックされません。そのため、Kubernetes ヘルスチェック を使ってサービスが有効であることを確認する必要があります。
# oc adm ipfailover <ipfailover_name> --create \ ... --virtual-ip-groups=<number_of_ipfailover_groups>
たとえば、7 つの VIP のある環境で --virtual-ip-groups
が 3
に設定されている場合、これは 3 つのグループを作成し、3 つの VIP を最初のグループに、2 つの VIP を 2 つの残りのグループにそれぞれ割り当てます。
--virtual-ip-groups
オプションで設定されるグループの数がフェイルオーバーに設定される IP アドレスの数よりも小さい場合、グループには複数の IP アドレスが含まれ、アドレスのすべてが単一のユニットとして移行します。