15.4.6. ネットワークの設定


外部 IP アドレスが割り当てられた後は、その IP へのルートを作成する必要があります。

以下の手順は、他のノードから公開されたサービスにアクセスするために必要なネットワークを設定するための一般的なガイドラインです。ネットワーク環境は異なるため、お使いに環境に必要な特定の設定についてはネットワーク管理者にお問い合わせください。

注記

以下の手順は、すべてのシステムが同じサブネットにあることを前提としています。

マスター上:

  1. ネットワークを稼働させるためにネットワークを再起動します。

    # systemctl restart network
    Restarting network (via systemctl):  [  OK  ]

    ネットワークが稼働していない場合、以下のコマンドを実行すると Network is unreachable などのエラーメッセージが表示されます。

  2. 公開するサービスの外部 IP アドレスおよび ifconfig コマンド出力からのホスト IP に関連付けられたデバイス名を使って以下のコマンドを実行します。

    $ ip address add <external_ip> dev <device>

    以下に例を示します。

    $ ip address add 192.168.120.10 dev eth0

    必要な場合は、以下のコマンドを実行してマスターが置かれているホストサーバーの IP アドレスを取得します。

    $ ifconfig

    UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST のように一覧表示されているデバイスを検索します。

    eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
            inet 10.16.41.22  netmask 255.255.248.0  broadcast 10.16.47.255
            ...
  3. マスターが存在するホストの IP アドレスと、マスターホストのゲートウェイ IP アドレスの間のルートを追加します。ネットワークルートのネットマスクを使用する場合には、使用するネットマスクおよび netmask オプションを使用します。

    $ route add -host <host_ip_address> netmask <netmask> gw <gateway_ip_address> dev <device>

    以下に例を示します。

    $ route add -host 10.16.41.22 netmask 255.255.248.0 gw 10.16.41.254 dev eth0

    netstat -nr コマンドはゲートウェイ IP アドレスを提供します。

    $ netstat -nr
    Kernel IP routing table
    Destination     Gateway         Genmask         Flags   MSS Window  irtt Iface
    0.0.0.0         10.16.41.254    0.0.0.0         UG        0 0          0 eth0
  4. 公開されるサービスの IP アドレスとマスターホストの IP アドレス間のルートを追加します。

    $ route add -net <exposed_service_ip> gw <host_ip_address> eth0

    以下に例を示します。

    $ route add -net 192.174.120.0/24 gw 10.16.41.22 eth0

ノード上:

  1. ネットワークを稼働させるためにネットワークを再起動します。

    # systemctl restart network
    Restarting network (via systemctl):  [  OK  ]

    ネットワークが稼働していない場合、以下のコマンドを実行すると Network is unreachable などのエラーメッセージが表示されます。

  2. ノードが配置されているホストの IP アドレスと、ノードホストのゲートウェイ IP との間のルートを追加します。ネットワークルートのネットマスクを使用する場合には、使用するネットマスクおよび netmask オプションを使用します。

    $ route add -net 10.16.40.0 netmask 255.255.248.0 gw 10.16.47.254 eth0

    ifconfig コマンドはホスト IP を表示します。

    $ ifconfig
    eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
            inet 10.16.41.71  netmask 255.255.248.0  broadcast 10.19.41.255

    netstat -nr コマンドはゲートウェイ IP を表示します。

    $ netstat -nr
    Kernel IP routing table
    Destination     Gateway         Genmask         Flags   MSS Window  irtt Iface
    0.0.0.0         10.16.41.254    0.0.0.0         UG        0 0          0 eth0
  3. 公開されるサービスの IP アドレスとマスターノードが置かれているホストサーバーの IP アドレス間のルートを追加します。

    $ route add -net <exposed_service_ip> netmask 255.255.255.0 gw <host_ip_address> dev eth0

    以下に例を示します。

    $ route add -net 192.174.120.0 netmask 255.255.255.0 gw 10.16.41.22 dev eth0
  4. cURL などのツールを使用して、パブリック IP アドレスを使用してサービスに到達できることを確認します。

    $ curl <public_ip>:<port>

    以下に例を示します。

    $ curl 192.168.120.10:3306

    Got packets out of order のメッセージと共に文字ストリングを取得する場合は、サービスがノードからアクセス可能であることになります。

クラスター内にないシステム上:

  1. ネットワークを稼働させるためにネットワークを再起動します。

    $ systemctl restart network
    Restarting network (via systemctl):  [  OK  ]

    ネットワークが稼働していない場合、以下のコマンドを実行すると Network is unreachable などのエラーメッセージが表示されます。

  2. リモートホストの IP アドレスと、リモートホストのゲートウェイ IP の間のルートを追加します。ネットワークルートのネットマスクを使用する場合には、使用するネットマスクおよび netmask オプションを使用します。

    $ route add -net 10.16.64.0 netmask 255.255.248.0 gw 10.16.71.254 eno1
  3. マスター上の公開されたサービスの IP アドレスとマスターホストの IP アドレス間のルートを追加します。

    $ route add -net <exposed_service_ip> netmask 255.255.255.0 gw <host_ip_address>

    以下に例を示します。

    $ route add -net 192.174.120.0 netmask 255.255.255.0 gw 10.16.41.22
  4. cURL などのツールを使用して、パブリック IP アドレスを使用してサービスに到達できることを確認します。

    $ curl <public_ip>:<port>

    以下に例を示します。

    $ curl 192.168.120.10:3306

    Got packets out of order のメッセージと共に文字ストリングを取得する場合、サービスがクラスター外からアクセス可能であることになります。

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