8.5.4.2. 環境変数
環境変数を Pipeline ビルド プロセスで利用可能にするには、環境変数を BuildConfig
の jenkinsPipelineStrategy
定義に追加できます。
定義した後に、環境変数は BuildConfig
に関連する Jenkins ジョブのパラメーターとして設定されます。
以下に例を示します。
jenkinsPipelineStrategy: ... env: - name: "FOO" value: "BAR"
oc set env
コマンドで、BuildConfig
に定義した環境変数を管理することも可能です。
8.5.4.2.1. BuildConfig 環境変数と Jenkins ジョブパラメーター間のマッピング
Pipeline ストラテジーの BuildConfig
への変更に従い、Jenkins ジョブが作成/更新されると、BuildConfig
の環境変数は Jenkins ジョブパラメーターの定義にマッピングされます。 Jenkins ジョブパラメーター定義のデフォルト値は、関連する環境変数の現在の値になります。
Jenkins ジョブの初回作成後に、パラメーターを Jenkins コンソールからジョブに追加できます。パラメーター名は、BuildConfig
の環境変数名とは異なります。上記の Jenkins ジョブ用にビルドを開始すると、これらのパラメーターが使用されます。
Jenkins ジョブのビルドを開始する方法により、パラメーターの設定方法が決まります。oc start-build
で開始された場合には、BuildConfig
の環境変数の値は対応するジョブインスタンスに設定するパラメーターになります。Jenkins コンソールからパラメーターのデフォルト値に変更を加えても無視されます。BuildConfig
の値が優先されます。
oc start-build -e
で開始すると、-e
オプションで指定した環境変数の値が優先されます。また、BuildConfig
に記載されていない環境変数を指定した場合には、Jenkins ジョブのパラメーター定義として追加されます。また、Jenkins コンソールから環境変数に対応するパラメーターに加える変更は無視されます。BuildConfig
および oc start-build -e
て指定する内容が優先されます。
Jenkins コンソールで Jenkins ジョブを開始した場合には、ジョブのビルドを開始する操作の一環として、Jenkins コンソールを使用してパラメーターの設定を制御できます。
すべての環境変数およびジョブパラメーターを BuildConfig
に指定することにより、ディスク I/O を削減し、Jenkins 処理時のパフォーマンスを改善することができます。