20.2. セキュリティーグループの設定
AWS に OpenShift Container Platform をインストールする際は、適切なセキュリティーグループがセットアップされていることを確認してください。
セキュリティーグループにはいくつかのポートを設定しておく必要があり、それらがないとインストールは失敗します。また、インストールしようとしているクラスターの設定によっては、追加のポートが必要になる場合があります。セキュリティーグループの詳細、およびその適切な調整方法については、必要なポート を参照してください。
すべての OpenShift Container Platform ホスト |
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etcd セキュリティーグループ |
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マスターのセキュリティーグループ |
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ノードのセキュリティーグループ |
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インフラストラクチャーノード (OpenShift Container Platform ルーターをホストできるノード) |
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CRI-O |
CRI-O を使用している場合は、tcp/10010 を開き、 |
マスターまたはルートの負荷分散のために外部のロードバランサー (ELB) を設定する場合は、ELB の Ingress および Egress のセキュリティーグループを設定することも必要になります。
20.2.1. 検出された IP アドレスとホスト名の上書き リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
AWS では、以下のような場合に変数の上書きが必要になります。
変数 | 使用法 |
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ユーザーが |
| 複数のネットワークインターフェイスを設定しており、デフォルト以外のインターフェイスを使用することを検討している。 |
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EC2 ホストの場合はとくに、DNS ホスト名
と DNS 解決
の両方が有効にされている VPC にデプロイされる必要があります。
20.2.1.1. Amazon Web Services (AWS) の OpenShift Container Platform レジストリーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Amazon Web Services (AWS) は、OpenShift Container Platform が OpenShift Container Platform コンテナーイメージレジストリーを使用してコンテナーイメージを保存するために使用可能なオブジェクトクラウドストレージを提供します。
詳細は、Amazon S3 を参照してください。
前提条件
OpenShift Container Platform はイメージストレージに S3 を使用します。S3 バケット、IAM ポリシー、および Programmatic Access
を持つ IAM ユーザーを作成し、インストーラーによるレジストリー設定を許可する必要があります。
以下の例では、awscli を使用して us-east-1
のリージョンに openshift-registry-storage
という名前のバケットを作成します。
# aws s3api create-bucket \ --bucket openshift-registry-storage \ --region us-east-1
# aws s3api create-bucket \
--bucket openshift-registry-storage \
--region us-east-1
デフォルトポリシー
20.2.1.1.1. OpenShift Container Platform インベントリーを S3 を使用するように設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
手順
S3 バケットおよび IAM ユーザーを使用できるようにレジストリーの Ansible インベントリーを設定するには、以下を実行します。
20.2.1.1.2. S3 を使用するための OpenShift Container Platform レジストリーの手動設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Amazon Web Services (AWS) S3 オブジェクトストレージを使用するには、レジストリーの設定ファイルを編集し、レジストリー Pod にマウントします。
手順
現在の config.yml をエクスポートします。
oc get secret registry-config \ -o jsonpath='{.data.config\.yml}' -n default | base64 -d \ >> config.yml.old
$ oc get secret registry-config \ -o jsonpath='{.data.config\.yml}' -n default | base64 -d \ >> config.yml.old
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 古い config.yml から新規の設定ファイルを作成します。
cp config.yml.old config.yml
$ cp config.yml.old config.yml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ファイルを編集して S3 パラメーターを追加します。レジストリーの設定ファイルの
storage
セクションにアカウント名、アカウントキー、コンテナー、およびレルムを指定します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow registry-config
シークレットを削除します。oc delete secret registry-config -n default
$ oc delete secret registry-config -n default
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow シークレットを再作成して、更新された設定ファイルを参照します。
oc create secret generic registry-config \ --from-file=config.yml -n default
$ oc create secret generic registry-config \ --from-file=config.yml -n default
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 更新された設定を読み取るためにレジストリーを再デプロイします。
oc rollout latest docker-registry -n default
$ oc rollout latest docker-registry -n default
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
20.2.1.1.3. レジストリーが S3 ストレージを使用すること確認します。 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
レジストリーが Amazon S3 ストレージを使用していることを確認するには、以下を実行します。
手順
レジストリーの正常なデプロイ後に、レジストリー
deploymentconfig
は registry-storage を AWS S3 ではなくemptydir
として記述しますが、AWS S3 バケットの設定はシークレットdocker-config
に置かれます。docker-config
シークレットはREGISTRY_CONFIGURATION_PATH
にマウントされ、これにより、レジストリーオブジェクトストレージに AWS S3 を使用する場合にすべてのパラメーターが指定されます。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- Pod の寿命を共有する一時ディレクトリー
/registry マウントポイントが空であることを確認します。
oc exec \ $(oc get pod -l deploymentconfig=docker-registry \ -o=jsonpath='{.items[0].metadata.name}') -i -t -- ls -l /registry
$ oc exec \ $(oc get pod -l deploymentconfig=docker-registry \ -o=jsonpath='{.items[0].metadata.name}') -i -t -- ls -l /registry total 0
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 空になるのは、S3 設定が
registry-config
シークレットに定義されているためです。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストーラーは、インストールドキュメントのストレージセクション で記載されているように、拡張されたレジストリー機能を使用して、希望の設定で config.yml ファイルを作成します。以下のコマンドで、ストレージバケット設定が保存されている
storage
セクションを含めて設定ファイルを表示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow または、シークレットを表示することができます。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
emptyDir
ボリュームを使用する場合には、/registry
マウントポイントは以下のようになります。