2.2.6.2. 非実稼働環境での使用
非実稼働環境の場合、--mount-host=<path>
オプションを使って、永続ストレージに使用するレジストリーのディレクトリーを指定します。次に、レジストリーのボリュームがホストのマウントとして、指定された <path>
に作成されます。
--mount-host
オプションは、レジストリーのコンテナーが実行されているノードからディレクトリーをマウントします。docker-registry デプロイメント設定をスケールアップすると、レジストリー Pod とコンテナーが別々のノードで実行されので、それぞれ独自のローカルストレージを使用したレジストリーコンテナーが 2 つ以上作成される可能性があります。これは予期しない動作を生じさせます。 その後に繰り返される同一イメージのプル要求が最終的に到達するコンテナーによっては必ずしも成功しない場合があるためです。
--mount-host
オプションは、レジストリーコンテナーを特権モードで実行することを要求します。この要求は、ユーザーが --mount-host
を指定すると自動的に有効にされます。ただしデフォルトでは、すべての Pod が 特権付きコンテナー をデフォルトで実行できる訳ではありません。それでもこのオプションを使用する必要がある場合は、レジストリーを作成してから、レジストリーがインストール時に作成された registry サービスアカウントを使用するように指定してください。
$ oc adm registry --service-account=registry \
--config=/etc/origin/master/admin.kubeconfig \
--images='registry.redhat.io/openshift3/ose-${component}:${version}' \ 1
--mount-host=<path>
- 1
- OpenShift Container Platform の適切なイメージをプルするために必要です。
${component}
および${version}
はインストール時に動的に置き換えられます。
コンテナーイメージレジストリー Pod は、ユーザー 1001 として実行されます。このユーザーは、ホストのディレクトリーへの書き込みができなければなりません。したがって、以下のコマンドでディレクトリーの所有権をユーザー ID 1001 に変更する必要がある場合があります。
$ sudo chown 1001:root <path>