13.6. イメージプルシークレットの使用
Docker レジストリー のセキュリティーを保護し、承認されていないユーザーが特定イメージにアクセスできないようにすることができます。OpenShift Container Platform の内部レジストリーを使用し、同じプロジェクトにあるイメージストリームからプルしている場合は、Pod のサービスアカウントに適切なパーミッションがすでに設定されているために追加のアクションは不要です。
ただし、OpenShift Container Platform プロジェクト全体でイメージを参照する場合や、セキュリティー保護されたレジストリーからイメージを参照するなどの他のシナリオでは、追加の設定手順が必要になります。以下のセクションでは、それらのシナリオと必要な手順について詳しく説明します。
13.6.1. Pod が複数のプロジェクト間でのイメージを参照できるようにする設定
内部レジストリーを使用している場合で project-a の Pod が project-b のイメージを参照できるようにするには、project-a のサービスアカウントが project-b の system:image-puller
ロールにバインドされている必要があります。
$ oc policy add-role-to-user \ system:image-puller system:serviceaccount:project-a:default \ --namespace=project-b
このロールを追加した後に、デフォルトのサービスアカウントを参照する project-a の Pod は project-b からイメージをプルできるようになります。
project-a のすべてのサービスアカウントにアクセスを許可するには、グループを使用します。
$ oc policy add-role-to-group \ system:image-puller system:serviceaccounts:project-a \ --namespace=project-b